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とある詐欺師とのお話から始まるお話(3)〜解放後の問題〜

あの詐欺師は私にモラハラしながら詐欺をした理由について警察に「うつ病で働けなくて…お金の為に…」と説明したらしい。

働けないほどの精神疾患があるならなぜ福祉支援を受けるなりなんなりして質素に平和に暮らす道を拒んだのか?と思った。

自分が、あの詐欺師を最初に頼ってお金を騙し取られたのは“障害年金や生活保護や精神医療を受ける事で、悪い事をしてでも他人からお金を取らねば生きていけないみたいな状態から解放されたい”という思いもあったからだ。

それなのに、詐欺師は“うつ病で働けないから、悪い事をして自分と同じ様な病を持った人間を苦しめながらお金を盗ってやろう”という真逆の発想だったのかと驚いた。
己が福祉支援事業者である事を偽れるほど福祉支援に関する知識がありながら、そうであったという事に驚いている。

よくよく考えて見れば、あの詐欺師は本物のヤクザだったのかもしれない。
ヤクザというのは、福祉支援のお金で質素に生きる事を拒む者またはその枠の中に入りたくても入れない者の行き着く先の一つだからだ。


さて、今まで頼っていた福祉支援事業者が詐欺師であった事が、前に仲良くしてくれた行政書士のおかげで分かってから、私は警察に頼った。

士業の知人と警察の人から、詐欺師からの連絡を無視しても良いとアドバイスを受けてから、私はようやくLINEで24時間ひっきりなしにくるメッセージや電話の着信を無視して眠る事が出来たが、その後REALITYでお金の催促が来た。

REALITY内で金品の要求をされた事をREALITY運営に通報したところ、数日後にREALITY内から詐欺師のアカウントを見かける事が無くなった。

警察は、詐欺師が私にもう二度と連絡しない様に、詐欺師側に口頭注意をしてくれた。
その後、LINEでもREALITYの時と同様に通報したものの、LINEの方のアカウントは残っている。

ただ、警察側としては全ての証拠を見た感じでは、詐欺師の方を脅迫や詐欺で罰してどうこうしようとすると、詐欺師から私に対して送ったメッセージ内容の証拠では、証拠としては極めて弱いらしい。
というのと、私の方も元カレや今カレから(時に自分の意志で、時に詐欺師側からの命令;指示内容によって)お金を騙し取っていた共犯という話になってしまうらしく、元カレや今カレが私を詐欺師の共犯として被害届を出さないと動き辛い…というのが最終結論の様に感じた。(実際、目の前にいる公的機関の関係者の裏の意図がどの様なものなのかを理解するだけの力は私には無い。)

元カレや今カレは、詐欺師からお金を取り戻したいという気持ちはあるが、私を共犯とは見なしておらず、被害届は出さなかった。

結果的に、今もこの詐欺師は堺市のどこかで…インターネットのどこかで…、また私のように善悪や目の前の事柄が詐欺かどうかも判断も難しいほど判断能力・理解力・思考力が鈍い脳の障害を持った人を騙して脅して、私にやったのと同様に騙して自分の金儲けを手伝わせていると思う。

人によっては、被害状態は詐欺師の助言で病院にも行けず具合が悪い中で自傷しながら必死にお金を用意してあちこち歩き回って、身体に傷跡と後回しになった大量の負債問題や医療問題などなどの後処理に追われている私よりも深刻な事になりかねないだろう……。

そして、今回の一件で恐怖心から所持金をすべて差し出してしまった事もあって手持ち金がたった数百円しか無い状態で私は、正規のNPO法人と役所を頼って生活保護を受けた。

買い物依存の治療や過去の負債問題解決に必要な精神医療費用や弁護士の相談費用の心配も無くなった。
もう私は元カレや今カレから多額のお金をたからなくても生きていけるんだ…という安堵感を得た。

もうお金が必要だからという理由で、弁護士が持っている被後見人のお金(祖父母のお金)や元カレがマトモな仕事で稼いだお金や消費者金融のお金を不正行為をしてでも取ってこいと言う人たち(うちの親や詐欺師)もいない。

しかし、ここで困ったのは、今カレは私にかけた生活費について「お金は返さなくて良い。」と言って完全に援助していたのに対して、元カレは「今まで電子姫にかけたお金を返してくれ。」と私に言っているのだ。

本来、生活保護費を借金返済に当てるのはいけない事とされているが、こっそりそうしている人は多いと聞く。
しかし、生活保護費を借金返済に当てていた事がバレた結果、生活保護の受給を止められたケースもあると聞く。

そもそも“後ろめたい事をしないと自分は生きていけない”という幼い頃からの呪縛から解放されたくて、生活保護を受け始めたのに、またそういう精神状態でいないといけないルーティン(毎月生活保護費からこっそり借金返済をする)を何年も何年も繰り返さねばならないのか?という苦しい葛藤が…悩みが…生じている。

しかも、そのどこかから不正な事(生活保護費を借金返済に当てる)をして用意するお金はまたしても、自分の為のお金というよりも他人(元カレ)の為のお金なのだ。
親のトラウマ、詐欺師のトラウマ…それぞれがひと繋ぎとなって蘇る。もうあんなのは嫌だと。


ここで思った、そもそもなんで私は結果的に他人の懐事情に振り回されて犯罪行為に利用される様な事になりがちなのか……とか。

親は、
(電子姫はニートになりがちだし)お家にお金が無くなったら食べていけない。→だから、不正行為をしてでもお金を用意する様に努力した方がいい。

福祉支援詐欺の人は、
(電子姫はミスをしがちだし)そのミスの損害分をモラハラによる罰に耐えてながらお金を払って補填した方が良い。そうしないと、死ぬより苦しい目に遭わせるぞ!→だから、元カレに真実(損害賠償請求をされている)を隠して生活費だとか何だとか言っておいてPayPayとか他人の口座に振り込ませるとか現金手渡しとかで公的機関の目を誤魔化す様な対策をしながらお金をもっと出させる様に努力した方がいい。

こういう感じか……
死活問題になるぞと脅してお金を出させようとする際に、その調達方法として不正な事を薦めるのだ。そして、そうしないと苦しむぞというのだ。

正義を貫いて自己犠牲をして苦しむのか、不正な事をしてでも生き残ろうと努力するのかの二択しか無いと思い込ませるのだ。

そして、前者を選びたく無いと思うくらいには利己的な私は、切羽詰まった気持ちで後者をとるしかないという強迫観念で人生選択をしてずっと苦しめられるのだ。

最近読んだヤクザの子供への取材記事を見ていた時に、親の麻薬の取り引きを手伝っていたという子供の苦労について読んでいて、「自分より立場が低い人間を不正な金儲けに利用しようとする奴を肯定する様な生き方ってロクなもんじゃないな」と思った。
なんというか…それ自体が非常に“暴力的”な気がした。

いくら下の立場の者…つまり、子どもとかが自らが「〇〇さんの為だから〜」とか「死にたく無いから〜」とか言ってやろうとしていたとしても、その事のリスク(後ろめたさを抱えて生きると精神を病みやすい、将来それが原因で社会的に困ることになる等)の大きさなどを相手にきちんと説明し、そして相手がその事をきちんと理解出来る状態であるかどうかを見極めて、人生の適切な選択の仕方について教え導くのが出来れば理想的なのではないかと。

それにしても、この様な暴力的な人間関係の構築の仕方に、私はつくづく嫌になった。
本当に嫌になった。

他人のコントロール欲というものに含まれる微かな暴力性にすら辟易し始めている。

こうして、私の引きこもりニート力がまた強まっていくのだろう……と私は考えるのであった。

多分、元々の私の心というか魂というか…そういうものが色々あって自他境界が曖昧だったり過剰適応になりがちな部分が人より大きめで、そのせいで相手のコントロール欲とか洗脳とかに色々当てられやすいのだろう。

そして、この様な心を色々あって持ってしまった自分の心を多少ムチャな事をしてでも変えようと努力してきたものの、そういう本当の自分の心を無理して自分自身をプレス機に押し込めるかのようにしたがる事自体が、また自分自身への暴力の様になっていき自分自身を苦しめているのかもしれないとすら最近は思い始めている。

そして、それを自分自身が認めて受け入れて愛してあげられないのも、また幼少期からの親や第三者からの刷り込みと、己のこだわり特性からくるのだろう……と。

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