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神様のサイコロ

なお、一般に知られているピラミッドの階層図 は、マズローが作成したのではなくその後の解説者によって作成されたものらしく、、

マズローの欲求5段階説は、マズローが提唱した人間性心理学という人の可能性に対してポジティブな心理学がベースにあります。

アカデミックな世界では検証不足、 国によって異なるなどの批判もあるようですが、少なくとも非常に 実践的であり、 感覚的にすぐ理解でき、 活用しやすい理論だと言えるでしょう。

テクノロジーがいかに急速に進化しても、人間の 欲求、 心理は急に変容するものではありません。 マズローの欲求5段階説には時代を超えた汎用性 があります。


人間の病的で異常な側面の精神分析ばかりに 重きを置いたりすることに意を唱え、人間の持つ成長への欲求、 高次の価値を求める人間について の研究 「人間性心理学」 を提唱した心理学者。



例えば、総務省では近未来の生活166のシーンご とに 「新たなICT (AI、VR/MR/AR loT) がどう 活用されるかを、 マッピングしています。

その上で、『新たなICTは個人の自己実現や創造 性・多様性の発揮といった領域をカバーするテクノロジーであるため、 米国型の 「効率性一辺倒」 といった価値観にとらわれず、かつ「社会課題解決」 のみならず 「個人の幸福創造」といった面に もフォーカスをあてる必要がある』 と

マズローは最初の4つの欲求である生理的欲求、 安全欲求、 社会的欲求を、欠乏するものを満たそ うとする「欠乏欲求」、 自己実現欲求を 「成長欲求」として分類しています。


また、欠乏欲求を十分に満たした経験のある者 は、欠乏欲求に対してある程度耐性があるため、 成長欲求実現のため、欠乏欲求が満たされずとも 活動できるようになると述べています


承認(尊重) 欲求


承認欲求とは他者から認められたい、 自尊心を満 足させたいという欲求です。 英語では 「Esteem」と書かれていますので、自己の尊厳 を求める、尊重されたい欲求とも解釈できます。 マズローは承認の欲求に2つのバージョンがある と指摘しています。


●低いレベル:

他者から注目されたい、認められたい、ほめられたいと思う欲求。 地 位、名声、権威、 他人からの称賛など。 高いレベル: 自分へ自信を持つ、自立意識 、自己尊重感、 技術や能力の習得など、 自身を高く評価したい欲求。


人によっては、低いレベルの承認欲求が充足されるだけで満足する場合もあります。 高いレベルの 承認欲求を持つようになると、他者が評価しても 自分で自分を評価できないと欲求は充足しなくなります。

晩年に5段階の階層の 「自己実現の欲求」よりさらに高次な欲求 「自己超越 Self-transcendence) 」 があると説くようになり ましたが、 この6段階説よりも5段階欲求説のほうが圧倒的に活用されています。

幸い、テクノロジーが進歩しても人間の欲求、心 理は急速に変わらないので、マズローの欲求5段階説はこれからも有効です。








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