人生がいきなり変わってしまった時のことの話28

前回薬物を飲んだ運び屋の話をしたと思うが、あの時はとにかくいろんな方向から声が聞こえてた。
これもその辺りに見えてた感覚だったと思う。

黒い霧が充満していて、中心には強い引力を放ちながらバフォメットに似た形の生物が見えた。
その中で「悪魔と契約したな!馬鹿なことを・・・」みたいな怒を通り越して呆れていた。
女性の怒った声だった。
宇宙人の声に近い。
宇宙人は同じ姿で沢山いろんなところに散らばっていた。

私は必死になってバフォメットのようなものに捕まらないように逃げていた。

その時見えたものがあってバフォメットに似た生物の星だと思う。
水で満たされた星でまるで海のようだ。
水の中には何かが貝の養殖のようにたくさん吊るされている。
それらは規則的に並んでいて波はほとんど無かったが水の流れに任せて静かに揺れていた。
蛹のように動かない。
動けない生物なのかもしれない。

この生物に捕えられたのか、そこには宇宙人というか私というか両方なのかとりあえず私達と繋がった白いワンピースの女の子がいた。

彼女は「垢だらけだね、綺麗にしてあげよう」と体を擦った。
すると一本の紐のようになった。

彼らは口と食道しかなく何もなかった。

その中の一体を傷つけると周りの生物も一斉に反応して上に上がった。
全体が繋がっていて一体に危険が迫ると全員で対応する。
別にそういう性質であるというだけで、周りに何もいなくなければ共食いをする生物だ。

これらは他生成物を餌に生きる宇宙寄生生物だ。
生物としては恐ろしく強いので個として対峙することは難しい。

らは自分たちで自立できなくなってしまった知識生物の成れの果てだと私は知っていた。
一つの星というよりこれはこれで似通った精神の生物か集まった状態だ。

どうやって生きるかというと他生成物を精神的に操り彼らを頼りに生きる。
共生はできず宿主を殺す。
地球では悪魔崇拝と言われるが、悪魔の中にこの生物の精神が紛れ込んでいる。
全部そうなのかは知らない。
私はその儀式を見た事ないから。

通信の方法は宇宙人と同じ。
そもそも天使とか光とか善って言われている星々の人も基本的に同じ構造で話しているので特別なことはしていない。

ただ、強欲だったり怠惰だったりネガティブな生物は視野が狭く、操りやすいので人間もそうなると繋がりやすくなる。

彼らも彼らで他星生物を取り込んで生息しているので情報量がすごい。
そうやってターゲットの願いを一時的にでも叶えるから悪魔崇拝は消滅しない。

彼らは平等とか対等という契約が結べない。
そもそもそういう概念が受け付けないから、他者にやらせる事を望んで寄生生物になることを選んだ知的生命体だから。
どれだけ他者から搾り取れるかが価値の基準だ。
この手のジャンルの星の生物に滅ぼされた星が沢山ある。

私は情報の星の生命体なのでそもそも理が違う。
情報の核そのものに引力の強さや弱さはあっても結局情報は情報だ。
そこまで取り込まれても死にはしない。

どうしたら情報の星の私たちを使役できるのかずっと試していたし今も大して変わらない。
情報の星にとしては地球で言う善悪は大して明確じゃ無いけれど、混乱を起こすペテン師だけは敵だった。
日本の精霊?神様たちは寄生生物のことを「奴隷商人」と言っていた事を覚えている。


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