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東京ハイヤー・タクシー協会 三多摩支部の加盟タクシー事業者さま向けに、電脳交通のセミナーを開催いたしました

さる11月16日、東京ハイヤー・タクシー協会三多摩支部さまのご協力により、協会に加盟し三多摩エリアで営業する26社のタクシー事業者さま向けに、電脳交通代表近藤によるセミナーを開催いたしました。

タクシー業界の人材不足と、配車システム活用による今後の取組み」をテーマに、電脳交通の配車システムの説明と、それを活用した人材不足へのアプローチについてお話させて頂きました。

冒頭、三多摩支部長さまよりご挨拶頂いた後、近藤によるセミナーがスタートしました。

■電脳交通の代表であると同時に、徳島の小さなタクシー会社の代表

会場はホテルエミシア東京立川、30名以上の方にお集まり頂きました
2020年10月に5億円の資金調達、株主には三菱商事、JR、NTTドコモ、MoT、第一交通産業、エムケイなどの顔ぶれ

以下、登壇時に電脳交通の近藤が話した内容や、当日使用した資料からいくつか抜粋してご紹介いたします。

「わたしは今も電脳交通の代表であると同時に、徳島で吉野川タクシーという車両9台の小さなタクシー会社の代表を務めています。コロナの感染状況が多少落ち着いてきましたが、2019年と比較してもまだまだ売上は低く、お集まりの事業者さまのご苦労を私自身も同じように痛感しております」

「徳島県はタクシーの売上が47都道府県で最下位、その中でも実家が経営していた吉野川タクシーは県庁所在地で最小規模の事業者でした。この吉野川タクシーの経営改革とV字回復させた観点から事業者に必要なものを提供するために2015年に電脳交通を創業しました」

ゼンリンでメーカー向けのカーナビ開発を行っていた開発責任者の坂東と創業し、ガリバーインターナショナルで役員を務めていた北島を経営陣に迎え、地道に実績を積み上げてきました。現在電脳交通の配車システムは全国35都道府県の事業者に導入されており、近い将来47都道府県全ての事業者に導入されると思います。」

電脳交通で全国の事業者さまと対話を続けながら、タクシー業界そして地域交通に関する課題は日本全国で加速度的に高まっていると感じています。電脳交通が提供するシステム・サービスによってその課題解決に向けた取り組みを加速したい」

■国内の年間タクシー輸送回数約13億回、この数値の裏には現場の大きな業務負担がある

業界の就労人口や輸送人員の変遷についてご説明
高齢化や地方の人口減少で、鉄道やバスなど大型輸送の縮小や撤退が進み、
交通空白地帯拡大など地域交通の課題が加速

「タクシー業界では、ドライバーだけでなく配車室スタッフなど業界全体で人材不足が非常に深刻だと考えています。最新のデータでは日本国内の年間タクシー輸送回数は約13億回となっていますが、当然この数値の裏には流しや配車アプリ経由ではない”電話による配車依頼”が多く、その負担はとても大きいです」

「ごく一部の都市部を除いて、高齢化が進み駅や停留所まで行く必要の無い”ドア to ドア”移動が可能なタクシーのニーズは年々高まっています。しかしタクシー業界は人材不足が深刻なためこのニーズを全て受け止められない、とてもバランスの悪い状態にあると考えています」

「わたしが経営を継いだ当時の吉野川タクシーも、紙の日報が事務所に山積みになり重い負担となっていました。近年多くのITサービスが出てきていますが、こうした状況においてはまず”タクシー業界の中にいる事業者側”のデジタル化が大事だと思います」

電脳交通の配車システムは、事業者さまの要望を元に
年間約1,000回の機能改良・新機能提供を行っています
配車システム導入事業者の配車業務を軽減する部分委託に関するご説明も

「電脳交通はタクシー業界に”新しい業務効率化の仕組み”や”新しい集客機会”を提供し、地域の移動を守る事業者様の収益体質を大きく改善するサポートを電脳交通が提供することで、持続可能性のある地域交通を提供したいと考えています」

「今回セミナーの登壇に際し”人材不足の背景やその対策”についてお話しいただきたいというご要望が多くございました。
人材不足の背景は”賃金の低下”や”売上が苦しいなかで、固定費削減の観点から雇用しづらい”など様々な要因があると思います。また若い方から見ても”どんなキャリアを歩んでいけるか”が分かりづらい部分があると思います。」

「電脳交通は、配車システムや配車委託サービスを通じて事業者さまの生産性を向上させ、その結果賃金向上につながる状況を生み出したいと考えています。
先日導入頂いた事業者さまからは導入の2ヶ月後に”売上が20%アップした”という嬉しいご報告をいただきました」

「その事業者さまは電話での配車リクエストが多いエリアで営業されていますが、システムの導入前と比べ配車リクエストの着信数は変わっていません。ではなぜ売上が上がったのか?電脳交通の配車システムに搭載されている高度な自動配車機能を駆使し、”着信の取りこぼし”が減ったことで捌ける配車数自体を増やしました

「先ほどご紹介した”タクシーの年間輸送回数約13億回”には、こうした取りこぼし分は含まれていません。お客さまから寄せられる配車リクエストを捌ける数を増やすことでまだまだ売上を上げる余地があると考えています。電脳交通の配車システムは確かに従来の配車システムと比べて低コストですが、たんに固定費を削減するだけでなく同時に売上アップにも貢献できるのではないかと考えています」

■導入された事業者さまの声

近藤の発表に続き、三多摩地区でいち早く電脳交通を導入された事業者さまから、システム導入による効果について感想を述べていただきました。
以下、一部抜粋します。

・当社は2〜3年前から電脳交通を導入している、実際使い続けている立場から本音の話を紹介したい
・一番のメリットは急な人員調整に対応できる点、新年や長期休暇などシフトが手薄になる時期、急な欠員などは管理職が何とかカバーしていた。電脳交通を導入して、配車業務も一部委託し始めてからこうした心配がなくなった。
・そして配車回数自体も増える。どうしても乗客からのリクエストは一定の時間帯に集中するが、仮に優秀なオペレーターが1人いても同時に対応できる量は限られる。しかし電脳交通を導入してからは電話回線の数だけ受けられ、実際配車データを見ても同時に3〜4配車を行っている。これは熟練の配車係が社内に1人いても到底無理な数値
・また、導入前に配車の細かいルールを打合せできたり、そのルールを忠実に守ってくれているのもありがたい。めったに無いタイプの予約や乗客の忘れ物、クレームの一次対応等をしてくれるのも助かっている
・システムの操作が非常に簡単なのもいい。乗務員の中にはタブレットの電源をオン・オフするのも不慣れな人がいたが、いまはスムーズにサクサク使っている
・地元民同士なら伝わる微妙なニュアンスが伝わりづらいなど、もちろん注文が無いわけではない、ただ導入後に慣れていけばどんどん快適になるしいまはシステムの良さを痛感している

このあと質疑応答の時間が取られ、配車システムの細かな費用面に関する質問や、IT点呼や配車アプリとの連携など今後に向けた取り組み、災害や不具合発生時における対応など、参加者のみなさまからは多くの質問をいただきました。

■全国各地、セミナーや講演のご依頼をぜひお待ちしています

セミナーの最後には閉会の挨拶として一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会 副会長さまより以下のコメントをいただきました。

「集まった皆さんであれば、近藤さんや電脳交通の名前は聞いたことがあると思います。労働力不足や燃料費の高騰など苦しい要素がある中で地方のタクシー事業者は色々と勉強しており、そこには都内では聞く機会が少ないが今後に向けて必要な話がつまっていると思う。我々都内の事業者も地方の取り組みから学ぶ時代が来るのかなと考えている。ぜひ今日聞いた話を参考にみんなで知恵を出し合い、タクシー産業が盛り上がるように考えていく時代が作れればと思います」

電脳交通では、全国各地で交通事業者さま向けのセミナーや講演を定期的に開催しております。ご要望のあった地域にお伺いし、その地域の実情に合わせたテーマで事業者さま向けの講演を行ったり、リモート形式でのオンラインセミナーも開催しております。

セミナーや講演のご相談はお気軽に以下の問い合わせフォーム、もしくは弊社営業担当までどうぞ


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