『エンドウ豆とお姫さま』 アンデルセン作 (新訳2020年11月)
お姫さまをお妃に迎えたいと望んでいた王子さまがいました。しかしそのお姫さまは、正真正銘のプリンセスでなければいけません。王子さまは世界の隅々に足を運んで、お妃の候補を探しましたが、必ずどこかで問題にぶつかりました。もちろんお姫さまはたくさんいたのですが、「正真正銘の」となると、なかなか見つかりませんでした。決まってお姫さまのどこかが、正真正銘のプリンセス、とは違っていたのです。お姫さまをどうしてもお妃に迎えたいと望んでいた王子さまは、すっかり項垂れてお城に帰ってきました。