デンマーク文学・翻訳

わたしが訳したデンマーク文学の翻訳文を載せています。 アンデルセンなど、日本でお読み…

デンマーク文学・翻訳

わたしが訳したデンマーク文学の翻訳文を載せています。 アンデルセンなど、日本でお読みいただく作品は英語から訳された物がほとんどですが、ここに掲載する翻訳作品はデンマーク語から訳したものです。 誤訳や文のねじれなどあると思います。 お気づきになりましたら、ぜひお知らせください。

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  • アンデルセン物語

    日本語でお読みいただくアンデルセンの作品は英語から訳された物がほとんどですが、ここに掲載する翻訳作品はデンマーク語の原文から訳したものです。 また、日本で知られているアンデルセンは、綿菓子のようにふわふわで甘いお話に作り替えられているけど、原文のアンデルセンを読むと彼が風刺的な視線で世の中を見ていたのだとわかります。

最近の記事

アンデルセンの原文を翻訳しはじめて気がついたこと

日本で知られているハンス・クリスチャン・アンデルセンは、綿菓子のようにふわふわで甘いお話に作り替えられているけど、原文のアンデルセンを読むと彼が風刺的な視線で世の中を見ていたのだとわかります。

    • 『エンドウ豆とお姫さま』 アンデルセン作 (新訳2020年11月)

       お姫さまをお妃に迎えたいと望んでいた王子さまがいました。しかしそのお姫さまは、正真正銘のプリンセスでなければいけません。王子さまは世界の隅々に足を運んで、お妃の候補を探しましたが、必ずどこかで問題にぶつかりました。もちろんお姫さまはたくさんいたのですが、「正真正銘の」となると、なかなか見つかりませんでした。決まってお姫さまのどこかが、正真正銘のプリンセス、とは違っていたのです。お姫さまをどうしてもお妃に迎えたいと望んでいた王子さまは、すっかり項垂れてお城に帰ってきました。

      • 『マッチ売りの少女』・アンデルセン作 (新訳2020年10月)

        『マッチ売りの少女』・アンデルセン作  寒さが身に染みる大晦日の晩、辺りは薄暗くなり雪が降っていた。冷たい闇が降りた夜道を、貧しい少女は帽子もかぶらずに裸足で歩いていた。家を出るときにはもちろんスリッパを履いていたのだけれど、それが何の役に立ったか! ママが履いていたスリッパだったから少女には大きすぎた。道を渡っているときに、二台の馬車がものすごい勢いでやって来たのに慌てた少女は、スリッパを無くしてしまったのだった。一個のスリッパはどこにいったのか見つからず、もう片方は男の

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