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【適切な温度で】上司の話

おはこんばんにちは『でんこう』です!
前回の投稿から期間が空いてしまいましたが
最初は仕事の話を投稿しようと思っていたので
今回は上司について、実体験とあわせて自分の考えを書いていきます。

【理想の上司】

よくある要素としては、常に機嫌が良くて話しやすくて
信頼もできて、リーダーシップがある、などをイメージするかと思います。
が、自分的には「理想低くない!?」と感じてしまいますw
そんなものは最低限で求める要素はもっと他にある気がします。

自分は社会人経験としては1社かつ直属の上司は2名のみですが
その中で理想の上司像がかなり明確になったので書いていこうと思います。
もし今後自分が上司になった時には徹底的に大事にしようと思いました。
それは下記の3点がある上司です!
「自分の考えや想いをたくさん伝えてくれる」
「マネジメントに徹し、成長機会をたくさん与えてくれる」

「この人を超えたいと常に思える」

部下としては、やはり上司がどういった仕事感を持っていて
自分がやる仕事をどう評価しているのか、自分に対してどう思っているのか
ということが気になります。
そして、そんな人を尊敬でき、自分もあの人みたいな仕事をしたい
とモチベーションになる上司が仕事を長く楽しむために必要だと思います!
これは当然と言えば当然で恋人に対しても同じことが言えると思いますが
なかなか実現してくれる人は少ない気がします。

まず、上司がどういった仕事感を持っているのかですが
これは、上司が過去にどのような仕事をしてきて
その経験を元に今何を考えて仕事をしているのか
もっと言えば、上司としてどのように立ち振る舞っているのか
など、上司の軸が何で、日々何を思っているのかということです。
どんなに些細なことであっても、このような話をたくさんしてくれることは
自分に対して信頼してくれているだと思えることができるし
自分からも上司に自然と話したくなるようになると思います。
これは、1on1を積極的にやる、とか飲み会を開く、とか特別な時間を設ける
必要はなく、日常的におこなえるレベルのことだと思っています。
例えば、部下へ何か依頼する際には、ただ作業内容を指示するだけではなく
依頼者(上司の上司)がその仕事をお願いする意図、何を実現したいのか
今どのようなことに課題を感じているのか、などを伝えてくれることは
その仕事に対する意欲や関心に天と地の差があります。
また、社内全体で制度が変わったり、決定事項があった時に
それに対する自分の考えや社長(会社)はなぜそのような決定をしたのか
独自の見解も合わせて部下に伝えてくれると伝わり方が段違いです。

なぜかというと、ただ伝えるだけの伝書鳩なんて要らないからです。
ただの伝書鳩なのに自分よりも多くお金をもらっていて
情報を速くもらっているなんてムカつきませんか?w
また、これを部下に伝えたら、こういう質問や意見が返ってくるだろうと
予め考えて、回答を持っておくことは、当然の仕事だと思います。
何かサービスをリリースする時に、よくあるQ&Aを想定しますよね。が
それをしない状態というのは、明らかに準備不足だと感じます。
そんな伝書鳩を介するなんて時間の無駄でしかなく
そんなことなら直接情報を取りに行った方が速いのは明らかです。

そして次に自分がやる仕事をどう評価しているのかです。
これは単純に半期ごとに実施する評価の場ではなく
どちらかというと、日々のやり取りの場での話です。
よく自分が思う評価と上司が思う評価には、高確率でギャップがあり
不満を感じている人は多くいると思います。
そのギャップが起こるのは
日々のFBが少なく、事実ではなく想像でしか評価できないからです。
例えば、上司からお願いされた会議の資料作成に対して
「ありがとう」のみで、その他のアクションやFBがなかった場合
部下は「何も言われなかったから、これで良かったのだ」と思います。
一方、上司としては「可もなく不可もなく」のような完成度だった場合
評価としては「普通」となると思います。
そんな状態が続き、半期の評価で部下に「普通」だと伝えると
部下としては「特にミスもせず(上司から文句言われたことない)
言われたこときっちりやったのに普通ってどういうこと?」
ときっと不満な気持ちになると思います。

では、どういったことが良いのかというと
下記のステップでFB(反応)をしてあげることです。
①感謝と共に成果物、および結果に対してどう思ったのかを率直に言う
②その成果物がどのように役に立ったのかを言う
③今後どのようにしてほしいかFBをする

□資料作成をお願いした場合□
①「作成ありがとう!綺麗にまとめられている。ここのデータってこんな結果なんだね。」
②「以前お願いした資料のおかげで会議で取締役に滞りなく報告できた。取締役もここのデータについては○○って言ってた。」
③「今後も今回みたいな資料を作ってくれるとスムーズに報告できそうだから、引き続きよろしくお願いしますね!」

なかなかここまで細かくFBしてくれる人はいないですが
誰かに不満がられたり、嫌な顔されるより全然良いと思います。
むしろ、本来こういうことが上司の仕事で
こんなことも面倒がるのであれば、上司の器ではないと感じます。
なにより、これは仕事に限った話ではなく
恋人や友達に対しても同じことが言えます。
お弁当を作ってくれた恋人に対して、ただ「ありがとう」よりも
「今日もお腹も気持ちも満たされて、仕事頑張れたよ」と言った方が
百倍感謝が伝わりません?
人は、自分の言動が周りにどのような影響を与えたのか気になる生き物です。承認欲求や自己肯定感とか。
それが、仕事の場面や恋人に対してだったら、なおさら強く思う中で
普段からこのような感謝の仕方を多くの人ができるようになれば
もっと幸せになれるのではないか、と日々強く思っています。

最後に自分に対してどう思っているのかですが
これは評価のことではなく
自分がどんな人間、性格と思われているのか
今後、どうマネジメントしていこうと思っているのか、などです。
これも評価と同様に、自分が思う性格と周りが思う性格のギャップによる
不満を解消することもありますが、最も大事なのは
いかに自分に興味・関心を持って熱量を注いでいるかということです

簡単な話、自分に興味がなさそうな人と一緒に何かしたいと思いますか?w
自分の個性を尊重してくれて、好きなものや大事なことを覚えてくれて
こんな人間になって欲しい、と信頼や期待を寄せてくれている人と
一緒に仕事をしたいです。


では、上司の熱量や信頼、期待が伝わる言動とは何かというと
自分(部下)に対してどれだけ
「マネジメントに徹し、成長機会を与えてくれる」か、です。
これは日本の会社全体にそういう傾向になっているかもですが
管理職になってもプレイヤーとしての能力も求められるため
「徹する」ことは難しいかもしれません。
そうは言っても、部下に仕事をお願いしても
自分でやった方が早かったり、すぐに巻き取ってしまったり
結局、プレイヤーになってしまう上司は多い気がします。

本来、成長するために今のレベルよりもちょっと高く
たくさん頑張ってようやく達成できるレベルの仕事を依頼すべき
だと考えています。もしくは、その人の個性、能力が発揮される仕事を依頼してくことが理想です。
しかし、プレイヤー要素が強い上司になってしまうと
部下には簡単な仕事やルーティン業務しか依頼しなくなり
成長機会はどんどんなくなっていきます。

そして、上司は仕事を与えて終わりではなく
部下が安心安全に仕事(成長)ができるように
マネジメントしていかなければならなりません。
ここで重要なのは、失敗も経験させることです。
もちろん、部下には仕事の成功を促すためにサポート、指導しますが
成長のためには失敗を実感することも大きな要素になります。
そういった経験も含めて、伸び伸びと仕事をさせるには
「失敗しても上司がいるから」といった心理的な安全性が必要です。
もし、これがない場合には、失敗を恐れて
常に無難な仕事にするようになってしまいます。
思い切り失敗できる環境を作り、適切なFBをすることが
上司に求められるマネジメント能力だと思います。


そして、最後の「この人を超えたいと常に思える」にも繋がりますが
このようなマネジメント能力が今の時点でまだ未熟であっても
高めようと努力しているかどうかが
最終的にこの上司が良いか悪いかの判断基準になると思います。
部下に「この上司から学べることないなー」と思われたら終わりです。
そう思われないためには、いくつかあると思いますが
自分は、上司としての仕事をどのようにやっているか
部下のためにどのような努力をするのか示す必要があると思っています。

これはあくまで、部下に自慢するとか、愚痴を言うとか
弱い部分を見せるとか、そういう話ではありません。
別に仕事の悩みや今取り組んでいる課題に関する相談は
部下から上司だけではなく、上司から部下であっても全然良いと思います。
「取締役から今こんなことを言われていて取り組んでいるけど
 なかなか上手くいかないんだけど、なんかアイデアあったりする?」
のような会話が上司からあっても、何の損もないです。
むしろ、上司からこのような相談されたら
部下としては、上司がどのような仕事をしているのか分かるし
上層部が考えていることも分かるし
相談してくれたという信頼感も伝わるし
もし、それが部下のできることであれば、大きな成果にも繋がるし
良いことしかないです。
もし、他人がどのようなそういった話がなされていない場合
「あいつ、いつも何してんの」「上司として何を頑張ってるの」など
不信感を植え付けてしまう可能性が高いです。
上司も含め、他の社員がどのような評価がされているか分からない
中では、このような気持ちは加速して増加する気がします。

その時点では、上司のほうができることが多くあっても
成長スピードは部下の方が圧倒的に速く
すぐに色々なことができるようになります。
部下に「成長しているな」と実感させることは大事だが
それと同時に「自分も成長しているが、上司になかなか追いつかない」
と、底知れなさを思ってもらうことが上司の仕事の一つだと思います。
上司:「もう自分から教えられることは教えた」
部下:「そんな!まだ上司から色々学びたいです!」
部下が自覚なく、上司を超えることができたら理想ですね。

【経験した上司】

このような結論に至ったかというと両極端な上司を経験したからです。

①社会人1~5年目:40代の上司
 上司としても経験が豊富で、社会学が専門で超論理的で思考が深い
 かなりの曲者で話しかけづらいオーラはあるが
 実力は相当なもので仕事をしているより研究している感じ。

②社会人5~6年目:30代の上司
 ①の上司に育てられ、上司としては初の配置
 穏やかな性格で優しくて話しやすい
 とにかく省エネ、無難な選択をするタイプ

まだ、社会の「し」の字も知らない自分に基礎を叩き込んでくれたのが
上司①でした。
最初の方は、本当に上司の言っている意味が何か分からず
日本語が拙く、自分が言いたいことが上手く伝わらない
「何が分からないか分からない」状態が続き、かなり厳しかったです。
その時は、喋るのが本当に嫌でしたが、今では1番喋りやすく
他の人とのやり取りのレベルの低さを痛感していますw
そんな大変な毎日でしたが、上司は色々な話をしてくれたり
どのようなマネジメントを望んでいるか、アンケート調査をしたり
上司として様々な活動をしてくれました。
特に毎日の日報が凄くて、仕事のことや時事ネタ、子育てなど
普段思っていることを書いて、ブロック全体に送ってました。
それがゴーストライターがいるのではないかと思うほど長文で
かつ、分かりやすく深い内容になっていました。

このような言動から、この上司は本当に仕事を楽しそうにやっていることが
伝わるし、色々な経験や知識を吸収させてもらったと思っています。
かなり厳しかったですが、ここまで成長できたのは上司のおかげだと
大感謝しています。


一方、上司②は、初の上司ということもあり
全くもって上司の器ではなく、レベルは最低でした。
完全に上司①の超劣化版のようなイメージです。
唯一の良い部分は、穏やかで優しくて話やすいという点のみです。
仕事は、ただ上司の言うことを聞いてるだけの伝書鳩で
なぜそれをやるのかなど、仕事の意図は何も説明できない人でした。
また、仕事のスタイルは、100点を目指すというより
赤点を回避すれば良い、のような最低限のことしかやりません。
特に新しい仕事が生まれるわけでもなく
以前からやっていた仕事をずっと続けているような感じです。
そのため、上司の言動はほとんどが無難なものばかりで
全てが想像できてしまう状況でした。
ある程度、安定的なパフォーマンスを発揮でき
仕事を整理するまとめ役は人は必要かと思いますが
上司である必要性は全く感じませんでした。

上司になった時点で実力は、ブロック内含め自分が一番高い状況で
ブロックの他のメンバーの底上げばかりに視点がいっており
他のメンバーが新しい仕事を覚えるために
既存の仕事を自分が巻き取る、というような方針でした。
そのため、自分の対して指導はなく、新しい仕事もなく
何の気づきもなく、上司から学んだことは皆無でした。
FBの機会はありますが、すべてが無難な返答なので
実質的には、何もしていないと同様な状況です。

そんな状況で、自分よりも良い給料をもらっていることに腹立たしくなり
上司の上司に相談しても解決せず、ずっとストレスを感じていました。
そのような状況は無駄でしかないので、いくら大企業であっても
退職までのスピードはかなり速かったです。

【最後に】

熱湯の後にぬるま湯に浸かると、ぬるま湯の冷たさがより際立つように
最初に厳しい環境にいたため、その後の環境の緩さを痛感しました。
人は、なるべく痛い思いやストレスを感じないように
楽に生活したいと常に願っていると思います。
しかしながら、自分はそんな環境がとてもストレスに感じました。

向上心なのか、ドMなのか
なんにせよ、その人の適切な温度で過ごすが大事ですね。
心の声を素直に聞き入れ、もし違うと思えば、別の湯にいきましょう。
それは決して逃げ、負けではありません。


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