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子供時代のチョッとした勘違い

日本語には同音異義語がたくさんあるので、ちょっと聞いただけではすぐに意味が理解できない場合があります。特に語彙ごいが少ない子供の頃には、そんな経験をしました。

まずはライトなところから。乾布摩擦かんぷまさつは、冬の寒空の下、乾いた布で体をゴシゴシ擦って温める健康法?ですが、子供の頃は寒風摩擦かんぷうまさつだと思っていました。何となく理解できると思いますが、小学生に乾布という言葉は頭の中にありません。

次は「列車が不通」と言うニュースです。田舎で育った私には、列車が身近ではありませんでした。そのため、電車が動かない”不通”が理解できなかったのです。小学生の私は、「列車が”普通”なのがどうしてニュースになるの?」と、列車事故のニュースが起こるたびに思っていました。

次は台風などのニュースの時に出てくる波浪警報はろうけいほうです。小学生の頃は波浪なんて言葉は知りませんから、”ハロー警報”って一体何の警報なの?、英語の挨拶と関係あるの?、などと思っていました。

寒稽古かんげいこというのも勘違いしていました。祖母の家に泊まった時に、同居していた伯母さんに「明日の朝、子供会のカンゲイコがあるから、○○ちゃん(いとこ)と行ったらいいよ」と言われました。私は「アポなしで来たのに歓迎してくれるなんて、なんて優しい地域なんだ」と感動しましたが、集合場所に行くといきなりランニングが始まりました。その後、そのイベントは歓迎子かんげいこ?ではなく、寒中トレーニングを意味する寒稽古だと知りました。

小学生の時に意味不明だったのが、テレビドラマなどで時々出てくるタマノコシという言葉です。その当時は意味が分からないので、玉残し?/玉の腰?ってどういう意味だろうと不思議でたまりませんでした。もちろん今は玉の輿の意味は理解できています。

勘違いネタではありませんが、ちょっと下ネタっぽいエピソードを思い出しました。スマホを使ったSNS投稿では、『縦読みメッセージ』という隠れメッセージのテクニックがあります。これは、先頭文字だけを拾い読みすると別のメッセージが現れる書き方です。1つ例を挙げると、以下の通りです。

なたの
かいと
んばりが
ことん私を
れしくした!

この場合は、意味が通るように意識的に区切るわけですが、意識せずに区切ったためにトンデモないメッセージになった例がありました。これは私が大学生の頃に読んだ雑誌の読者投稿欄に載っていたエピソードです。

今の若い人は知りませんが、その昔、一本刀土俵入いっぽんがたなどひょういりという有名な物語がありました。これは元・相撲取りで現・ヤクザの駒形茂平こまがたもへいが、かつての恩人のために土俵入りを披露するというものです。この物語は、映画やドラマにもなりました。

このドラマが新聞のテレビ番組欄に載った時に、その事故?は起きました。本来の番組紹介は、「おとこ根性こんじょうの土俵入り」だったのですが、文章の区切り方が悪く、「男根だんこん(改行)せいの土俵入り」になってしまいました。

偶然にしても”出来過ぎなマチガイ”でした。

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