見出し画像

懐かしの海外TVドラマ#7 『それ行けスマート』

 何かを検索していて、偶然このTVドラマを見つけました。『それ行けスマート』という題名も、英語の原題が”Get Smart”ということも、最近知りました。このタイトル画像を見つけて、子供の頃に見たギャグ満載のコメディドラマの記憶が蘇りました。このドラマは、アメリカのNBCやCBSで放映されたTVドラマシリーズです。スパイもののシチュエーション・コメディで、主人公の名前がスマートです。英語のsmartは”頭が良い”や”頭が切れる”の意味ですが、主人公のスマートはドジでマヌケなスパイです。ドジでマヌケなスパイに、スマートと名付ける辺りが、アメリカンジョーク的な洒落が効いています。

 ドン・アダムスが演じる主人公のマクスウェル・スマートは、アメリカの秘密諜報機関コントロールのエージェント86として、世界征服をたくらむ秘密結社ケイオス(カオス)を倒すために働いています。相棒はバーバラ・フェルドン演じるエージェント99です。私が見ていたときの声優は、小松正夫さんで、ちょっと抜けている感じがピッタリ嵌まっていたように思いました。今思えば、スマートの顔も雰囲気が若い時の小松正夫さんに似ています。相棒がいたことはうっすら覚えていましたが、写真のようなきれいな女性だという記憶はまったくありません。

 やっぱり、『それ行けスマート』と言えば、靴底の無線電話です。この記憶は強烈に頭に残っています。当時は携帯電話などが無い時代でしたから、無線電話はスパイには必須のアイテムです。でもなぜか、靴底に隠されています。この電話を使う時には、わざわざ靴を脱ぐ必要があります。目立ってはいけないスパイの、この不自然な動作が視聴者の笑いを誘います。

 このドラマで一つだけ覚えている台詞があります。靴底無線電話を使う時にはコードネームを使って喋るのですが、そのコードネームの対比がとても面白かったのです。スマートは、靴を耳に当ててこう喋ります。「つむじ曲りからへそ曲がりへ、応答願います」。これを聞いた時には、思わずのけぞりました。数年前には、リメーク作品が映画化されていたようです。いつか見てみたいと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?