そして”ガム”はいなくなった。
お菓子も多様化して、今では様々な種類があります。昔ながらのお煎餅は需要が伸びていませんが、チョコレートなどは”健康志向のポリフェノール”の効果もあり、その需要は伸びています。しかし、劇的に人気がなくなっているお菓子があります。それがチューインガムです。
私が子供の頃、風船ガムやチューイングガムは、割と身近なお菓子でした。たぶん遠足の時には持って行ったし、子供会でもらったオヤツにも入っていたような気がします。まだコーヒーを飲ませてもらえなかった小学生時代、コーヒーガムは何となく大人の味のように思えました。また、私は梅干しが苦手ですが、なぜか梅ガムは食べれました。どうしてだろう・・・?。
チューイングガムの売り上げは、ここ20年の間に売上を5割以上も落としているそうです。これは、高齢化に伴う消費性向の大きな変化も一因ですが、幼少期の子供達に親がガムを与えないので、若者にガム離れが生じているのも原因です。
たしか十数年前、ロッテはガム需要の掘り起こしを目指して、若者向けのガム『フィッツ(Fit’s)』を大々的に宣伝していました。佐々木希さんや広瀬すずさん、佐藤健さんなどの錚々たるメンバーを起用してインパクトのあるCMを流していました。「噛むとふにゃんにゃん・・・♬」という例のやつです。
このCMソングを聴くと、お年寄りの私は『狼少年ケン』の歌の冒頭の「ブボンババンボン・・・♬」と脳内変換されていました。CM自体は、面白い音楽と面白い踊りでガムの認知度は上がったと思いますが、売り上げは・・・。大きなプロモーションも、昨今のガム事情を見ると不発に終わったようです。
ガムが他のお菓子と決定的に違うのは、”食べカス”が残ることです。他のお菓子は食べると無くなりますが、ガムは無くならずに残ります。これが、ガムが若者に人気のない原因なのかもしれません。
これはやらない方が良いと思いますが、ガムはチョコレートと一緒に食べるとと溶けてしまいます。これは小学生の頃の私の実体験ですが、ガムを吐き出すのが面倒だったので、ガムを口に入れたままチョコレートも口に入れました。すると、味が無くなり硬くなったガムのカスが、見る見る溶けていきました。ちょっと気持ち悪かったのですが、勿体ないのでそのまま呑み込みました。
噛むと無くなるグミみたいなガムがあると・・・と思いましたが、それならグミで十分です。ガムの復権はかなり難しそうです。10年後、ガムは生き残っているだろうか?。
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