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小さい頃は、煮豆(金時豆?)が大好きでした。小学生のころの私の給食ランキングは、①フルーツポンチ、②ぜんざい、③煮豆でした。つまり2位と3位はどちらも”豆”です。今から考えると、オカズとは思えないメニューですが・・・。

煮豆は好きでしたが、我家の食卓に上がることは殆どありませんでした。母は手間のかかる煮豆のようなオカズは作りませんでした。なので、ご近所のお裾分け以外で我家の食卓に煮豆が出ることはありませんでした。

食べられないと食べたくなるのが人情です。私が子供の頃に考えた”結婚相手の条件”は、『煮豆を毎日食べさせてくれる人』でした。大人になった今では、煮豆を毎日食べるくらいの稼ぎはありますが、子供のころのような煮豆への情熱はありません。ただし、煮豆は今でも好きで、お弁当のおかずにチョット入っていたら、少しだけテンションが上がります。

子供は、好きなものを毎日でも、または腹一杯に食べたい衝動にかられます。しかし、この衝動には反動(リバウンド)が付き物です。ウズラの卵が好きだった弟は、給食で残ったウズラの卵を食べ過ぎて気持ち悪くなり、ウズラの卵が嫌いになってしまいました。子供の頃に好きだから食べ過ぎて、逆に嫌いになった経験がある人は少なくないでしょう。

私も似たような経験がありました。昔はプリンなんて滅多に食べられませんでした。しかし、家で作れるハウスのプリン(の素)が発売されてからは、プリンが少しづつ身近な食べ物になりました。そんな中、プリンをお腹いっぱい食べたかった私は、お小遣いを貯めて”プリンの素”を買って”丼プリン”を作ったことがありました。

期待度マックスなので最初は抜群に美味しいのですが、後半は同じ味に飽きてしまいました。やっぱり、美味しさには適度な量があるようです。プリンを嫌いにはなりませんでしたが、二度とその様な愚行を実施しようとは思わなくなりました。

オジサンになったいまは、子供の時のように「食べた~い!」と強く思うような食べ物がありません。高級な霜降り牛肉や揚げ物などは、だんだん胃が受け付けなくなりました。

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