赤気じゃ~! 低緯度オーロラの話
ここ数日の活発な太陽活動の結果、大きな太陽フレアが何度も発生しました。太陽フレアは太陽の表面が大きな炎のように見える現象で、このときに大量のプラズマ(主にプロトン、つまり水素原子)が放出されます。太陽からは常時、プロトンの放出があり”太陽風”と呼ばれていますが、太陽フレアの発生時にはトンデモナイ量のプラズマが地球にもやって来ます。
このプラズマが地球に到達しても、地球には地磁気があるので、直接大量のプラズマを浴びることはありません。しかし、一部のプラズマは地磁気の隙間を縫って地球表面に到達します。これらのプラズマが空気中の微粒子と衝突すると、ほのかな光を放ちます。これがオーロラの正体です。通常オーロラは、北極圏の様な高緯度で見られますが、太陽フレアの時のようにプラズマの量が多いと低緯度地方でも見ることができます。これが低緯度オーロラです。
北極圏などで見られるオーロラは緑色ですが、低緯度オーロラは赤く光る場合があります。日本でも観測されることができて、鎌倉時代の歌人として有名な藤原定家の日記『明月記』にも、”赤気”として記述があります。私もこのことは知っていましたが、本当に見られるとは思いませんでした。直接見たわけではありませんが、北海道のライブカメラの映像で低緯度オーロラを見ることができました。世の中、本当に便利になりました。
ところで、この低緯度オーロラのことは、1年前に書いた自作の小説(未完)↓↓に使わせてもらいました。小説のあらすじは脳内で完成しているのですが、アウトプットする時間がありませんでした。いつかは続きを書こうと思いますが、いつになることやら・・・。小説の冒頭部分だけですが、お時間があれば読んでみて下さい。
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