私の資格 珠算3級と英検3級
小学生の頃にソロバン塾に通っていました。小学4年生になった途端、何の前触れもなくソロバン塾に通うことになっていました。
これは母が勝手に決めたことで、少し離れた場所にあるそろばん塾に通うことになりました。私は嫌だと言って、かなり抵抗しましたが、「3級を取ったら辞めてもいい」と言う条件で、渋々通うことにしました。母がどうして私にソロバンを習わせたかったのかは謎ですが、昔から読み・書き・算盤と言う言葉があるので、大人になって困らないように手に職を付けさせたかったのかもしれません。
矛盾しているようですが、とにかくソロバン塾を早く辞めたかったので、一生懸命ソロバンを練習しました。しかし、このソロバン塾は小学校区が違う場所にあるため、通ってくる子供たちに知り合いが一人もいませんでした。それと、そのソロバン塾は圧倒的に女子が多かったのです。そのせいもあって、ソロバン塾では他の塾生と喋ることはありませんでした。
ソロバン塾での練習は、毎回孤独との戦いでした。ソロバンでは、制限時間内に決められた問題数を解くのですが、とってもシャイな私は、塾の先生に「時間を測って~」と言う一言を言うことができませんでした。とにかく、ひたすら誰かが「時間を測って~」と言うのを待っていました。無事に2年後、3級に合格したのでソロバン塾を辞めることができましたが、それまで一度も「時間を測って~」と言ったことはありませんでした。塾では無言で、修行僧のようにソロバンに打ち込みました。
珠算検定は日本珠算連盟が主催していますが、珠算の級や段の免状には当時の通産大臣(現・経産大臣)の名前が書いてあったと記憶しています。私の3-4級の免状には、”通産大臣・中曽根康弘”や”通産大臣・田中角栄”の名前があったと薄っすら覚えています。
珠算3級は、実務的には私の人生では全く役に立っていませんが、小さな珠を弾く反復練習が頭の体操になったかもしれません。もしそうなら、ソロバンは間接的に人生に大きな貢献をしています。
珠算に加えて、もう一つ実用的でない資格・英検3級を持っています。英検1級や準1級なら履歴書にも書けると思いますが、珠算3級や英検3級は恥ずかしくて書けません。英検3級は高1の時に合格しました。あまり英語には興味が無く、英検にも興味はなかったのですが、その当時の友人が一緒に受けようと誘ってくれたので、断り切れずに受験しました。珠算の時もそうですが、英検も自分から受けたいと思った資格ではありませんでした。
最近は履歴書を書く機会がありませんが、もし履歴書を書く機会に恵まれたら、資格の欄に堂々と”珠算3級”や”英検3級”を書いてみたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?