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定年後のお小遣い 『お宝保険』

今から30年ほど前の独身時代に、中学の同級生から突然電話がかかってきました。その同級生とは中一の時に同じクラスで、当時は仲よく遊んでいたのですが、中二以降はクラスが別々になったこともあり、段々疎遠となりました。そんな同級生から、いきなり電話がかかってきたので、最初は名前を思い出すのが精一杯でした。

私もある程度大人になっていたので、「懐かしいね。何年ぶりだろう」などと話を合わせていました。余所余所しいながらお互いの近況を話をすると、その同級生は「いまは○○保険に勤めているんだ」と言いました。「まさか保険の勧誘か?」とすぐに相手の目的はわかりましたが、巧妙な口車に乗せられて直接会って話をすることになりました。

案のじょう、保険の勧誘でしたが、私は既に△△保険の生命保険に入っていたので、「新しい保険には入る気は無い」とこちらの意思を明確に伝えました。しかし、「それなら、こんな保険もあるよ」と提案(押し売り)されたのが”個人年金保険”でした。個人年金保険は貯蓄性の高い保険で、生命保険的な性質もありますが、保険料の大部分が保険会社を通じて投資に回され運用されます。

その頃は今の職場で働き始めて間もない頃でしたから、自分の定年後の”個人年金”というのには、現実味を感じませんでした。同級生の強い押しに負けて、少額の個人年金保険に加入しました。その時は、「もっと強く断ればよかったなぁ・・・」と思いながら、諦めることにしました。それから約30年経過して、その保険が通称”お宝保険”と呼ばれていることを知りました。

お宝保険というのは、特に予定利率の高かった時期の生命保険契約のことを指すそうです。昔は預貯金の金利が高く、1980年代から90年代前半にかけては、予定利率が5%以上になるものもザラでした。2023年現在は、”0.2%で高金利”をうたっていますから、大きな差があります。予定利率が高いので、保険料を払い込んだ満期の受取年金額は、かなりの高額になります。私は入っているのは、10年確定年金で、定年後の10年間、毎年決まった額の年金が受け取れます。

お宝保険は、加入した時期にもよりますが、払い込んだ保険料総額の2~3倍の年金がもらえます。私が入っている保険は、300%に近い年金受取率になっています。30年前は、その同級生に対して良い感情は持っていませんでしたが、今はとても感謝しています(^▽^)/。これで、定年後しばらくはお小遣いに困ることはありません。数年後の定年が楽しみです。

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