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今日は文化の日なので、褒章について調べてみた。

日本の栄典制度には、勲章くんしょう褒章ほうしょうという二種類のものがあります。勲章・褒章ともに、政治家や三権の長から経営者・篤志家・公務員・ボランティア活動など、国や社会に貢献した様々な人たちを表彰する制度です。

勲章には、科学技術や芸術などの文化の発展や向上にめざましい功績を挙げた者に授与される文化勲章のほかに、大勲位菊花章や桐花大綬章など5つの種類があります。授与される勲章は種類ごとに異なる”花にちなんだ”デザインが施され、じゅとよばれるリボンとセットになっています。

褒章には、リボンによって色分けされた紅綬・緑綬・黄綬・紫綬・藍綬・紺綬の6種類があります。人命救助に尽力した人は紅綬褒章、ボランティア活動に長年従事した人は緑綬褒章など、種類によって対象となる人が決まっています。文化・芸術・スポーツ・科学技術の分野ですぐれた業績を挙げた人に授与されるのが、紫綬褒章です。

紺綬褒章を除く5種類の褒章は、国民の祝日である4月29日11月3日に授与されます。褒章の受章者は自治体や各種団体が省庁に候補者を推薦し、さらに省庁の大臣が内閣総理大臣にその中から候補者を推薦して、閣議で決定されます。

実は、私の義父が紫綬褒章を頂いています。その日は休日だったので、朝からゆっくりと新聞を読んでいました。新聞には褒章の受章者の一覧が載っていたので「今日は勲章・褒章の日なんだ」とぼんやり眺めていました。すると、そのリストの中に義父の名前がありました。そう言えば、妻から義父が東京に用事があって行っているとは聞いていました。しかし、まさか紫綬褒章の受章だったとは・・・。

驚きのサプライズでした。義父は律儀な人で、係の人から「受章日まで誰にも言わないで下さい」と言うのを真に受けて、受章のことを秘密にして家族の誰にも言っていませんでした。”誰にも”というのは、たぶん”家族以外の誰にも”という意味だと思うのですが・・・。

その後、義父からホンモノの紫綬褒章を見せて頂きました。私は政府から認めて頂けるような”立派な仕事”はしていないので、勲章・褒章とは無縁ですが、一生懸命働いた人が報われるのは結構なことです。受章者の皆様、おめでとうございます。

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