人の口に戸は立てられない　巨大帝国の崩壊!?

『人の口に戸は立てられぬ』という格言は、 世間の噂話は防ぎようがないということを表わしています。戸は、地面に対して垂直に立てるタイプの間仕切りです。 ”戸を立てる”とは、障子しょうじや襖 ふすまを閉めるということです。この格言の用法は、以下の通りです。

①｢人の口に戸は立てられぬ｣というように、瞬く間に情報が広がってしまった。
②この前一部の人にしか公開されなかった情報が、もう世間には溢れている。｢人の口に戸は立てられぬ｣とはいうが、まさにこのことに違いない。
③｢人の口に戸は立てられぬ｣というから、噂の種にならないように気をつけなければならない。 

世間では”ジャニーズ問題”に関心を持たれています。しかし、かなり昔から囁かれていた、いわゆる”ジャニーさんの噂”を知っていた私としては、｢今頃？｣との思いがあります。｢人の口に戸は立てられぬ｣に似た諺に｢悪事千里を走る｣というのがあります。これは、悪い事はあっと言う間に世間に広まるということです。

しかし、明らかな悪事である”ジャニーさんの噂”の内容は、マスコミや芸能事務所という強大な権力によって黙殺されてきました。ただしここに来て、その風向きも変わりつつあるようです。テレビCMで有名な大手企業が、ジャニーズ事務所所属のタレントの起用に待ったをかけ始めました。また、人気番組のスポンサーを降りる用意もあることが、大手企業からも発信されています。

【千丈の堤も蟻の一穴いっけつから】や【蟻の一穴、天下の破れ】という諺があります。これは、どんなに堅固に築いた堤でも、蟻が掘って開けた小さな穴が原因となって崩落することがある、ということを表す諺です。一般的に、どんなに巨大な組織でも、些細な不祥事が原因となって、組織全体を揺るがすような深刻・致命的な事態に至る場合がある、といった意味の格言として用いられます。ただし、”ジャニーズ問題”は些細な問題ではありませんが･･･。

果たしてジャニーズ帝国は崩壊するのでしょうか？。