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ナベ奉行とアク代官

今朝から急に冷え込んできました。仕事先から帰る時には、雪がちらついていました。こんな時は、暖かい鍋料理が恋しくなりますが、今日の夕飯は頂きものの巻き寿司でした。もちろん、巻き寿司は美味しかったのですが、冷たいのがチョッと玉に瑕・・・。

鍋料理と言えば、”鍋奉行”の登場です。鍋奉行というのは、食材を入れる順番を指示したり、こまめに(しつこく?)アクを取ったり、煮えた具材を取り分けたり、鍋料理の食べ方をやたらと仕切りたがる人のことを言います。鍋奉行は色々と仕切ってくれるので便利な一面もありますが、中には仕切られることをウザイと感じる人も少なくありません。鍋奉行は、どちらかというと皮肉を込めて呼ばれている気がします。

勤務先の宴会などで、若い後輩が気を利かせて仕切ってくれれば有難いのですが、ベテランの先輩が鍋奉行になると逆らえないので、迷惑以外の何ものでもありません。そういった経験はありませんか?。

鍋奉行には2タイプあって、料理好きで自分ひとりで鍋を作りたいタイプと、自分では作らずに人に対して指示・解説するだけのタイプです。前者は名奉行になれますが、後者は・・・。鍋奉行は、”仕切りたがる人の総称”で、必ずしも鍋料理が得意なわけではありません。

ナベ奉行の劣化版に、アク代官という人がいます。アク代官は文字通り、鍋のアク取りに特化した人です。私はあまり見たことがないのですが、アク取りに全集中するタイプのようです。ナベ奉行とアク代官というのは、絶妙なネーミングです。わかりやすいし、皮肉がピリッと効いています。

「これは手土産でございます。お代官様、なにとぞ良しなに」 「越後屋、ソチも悪じゃの~」というステレオタイプのやりとりがあるように、悪代官と越後屋はセットです。でも、いつ頃からそうなったのでしょうか?。不思議です。

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