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外来語のような日本語 スバル

何となく外来語と思われている言葉にも、実際には日本語だということがあります。その代表(?)がスバルです。スバルは自動車メーカーの社名にもなっていますが、星の名前です。正確に言えば、一つの星ではなく複数の星で構成された星団で、正式名称はプレアデス星団です。

自動車メーカー・スバルのエンブレムをよく見ると、1つの大きな星と5つの小さな星で構成されています。スバルの本来の意味は、”べる”または”統ばる”で、”統合している/集まっている”ことを表わしています。星が集まってキラキラしている様子を、”する”という動詞を使って表したようで、真ん中の”ば”にアクセントがあります。

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純粋な日本語ではなく、英語起源なのに英語園では通じない和製英語というものがあります。野球のホームラン(home-run)は有名な和製英語で、昔は野球の本場のアメリカでは通じませんでしたが、今や逆輸入されて通用するようになった稀有な例です。

次に、英語圏ではまず通用しない和製英語を紹介します。試験中に不正をして答案を書くことを、日本ではカンニングと言いますが、これをそのまま英語で使っても通じません。カンニングは立派な(?)和製英語です。カンニング(cunning) は本来”小賢こざかしい、ずるい”という意味の形容詞で、この後に名詞が来て初めて文法が成立します。cunningは単独の名詞ではないのです。日本語のカンニングにあたる英語は、チーティング(cheating) です。こちらは、”欺く/騙す”という意味のcheatの動名詞です。マンガやライトノベル(ラノベ)などでは、チートな能力というような表現で、cheatが形容詞として使われています。

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