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同じことの繰り返しで大丈夫?

 まずは、コロナ病棟の最前線で日夜戦っている医療従事者の方々と、ワクチン確保に奔走されている政府関係者の方々に、深く感謝いたします。またコロナとは直接関係ありませんが、日常生活を支えて下さっているエッセンシャルワーカーの方々に感謝いたします。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、またもや非常事態宣言が出されました。日本の憲法下では厳しい私権制限は出来ませんので、非常事態宣言というのは、法律的には”政府からの切なるお願い”レベルだそうです。

 以前テレビで、驚く光景を見ました。その映像では、海外から日本に帰国した人が、隔離施設行きを拒んで空港からそのまま自宅に帰ろうとして、警察官から慰留されていました。それでも、その人と迎えに来た親は隔離施設であるホテルに行くことを強く拒んでいました。このとき、非常事態宣言は出ていましたが、”お願いレベル”なので、警察官は逮捕や拘束は出来ずに、粘り強く説得していました。最終的には、その親子は、何時間もかかって警察官からの説得を受け入れました。しかし、説得を受け入れなくても、たぶん逮捕されることはないでしょう。もちろんこれは、隔離を拒否する人を擁護しているのではありません。

 医療の逼迫が騒がれる中、医療設備を増やす具体的な手当てをすることなく、非常事態宣言だけを繰り返す、これまでのやり方には疑問を感じます。小さな自治体では無理でしょうが、東京・神奈川・大阪などの大都市なら、プレハブのコロナ専用病棟は作れたはずです。無駄になるかもしれませんが、具体的な解決策を試さずに、ただただ同じことを繰り返す手法には、限界があります。このような限界を感じ取って、多くの人たちは非常事態宣言の効果の無さに気付き始めたのかもしれません。

 非常事態宣言で”自宅で自粛”してもらうにも、「こうしたら、これだけ感染者が減った」といった科学的なエビデンス(証拠)が必要です。日本には47都道府県があるわけですから、都道府県毎に1つだけでも独自の対策を実施すれば、47の方法が試せたはずです。もちろん、大部分が無駄になるかもしれませんが・・・。私はウイルスの専門家ではないし、政治家でもないので偉そうなことは言えないのですが、これまでと違ったやり方が必要な気がします。これまでのように感染拡大を防止するのではなく、「感染拡大しても安心して治療が出来る医療体制を確保」する必要があるのではないか、と思ってしまいます。

 皮肉屋のアインシュタインは、こう言っています。「同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という」。今のコロナ対策が”狂気”でないことを祈ります。

 この記事で、特定の人たちを批難する意図はありません。おそらく大部分の人達が、与えられた部署で一生懸命仕事をされているのだと思います。エンタメ系の記事を標榜しているサイトで、こんな記事を書くことには、正直大きな躊躇いがありました。皆さんはどのようにお考えですか?。

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