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超私的グルメ(29) オレンジシャーベット

久しぶりにこの記事を書きます。以前の記事は7か月前の夏で、話題はミルクセーキでした。今回もデザート系ですが、このデザートには懐かしい思い出があります。

あれはまだ18歳の初々しい頃でした。田舎出身の私は、大学受験で地方都市に遠征していました。田舎の高校は親切で、ある程度の人数が受験する大学には、先生が引率/同行してくれました。私が受けた大学と、その近くにある大学を含めて10人くらいの受験生がいたので、当時のクラス担任の先生が来てくれました。

この時には、一緒に受験した同級生のお兄さん(その大学の大学院生)が激励しに来てくれて、駅中の飲食店街でトンカツをご馳走になりました。これも良い思い出でしたが、今日はその話ではありません。

受験を明日に控えた前日のお昼過ぎ、その都市に着きました。ビジネスホテルのチェックインを済ませると、夕食までは自由行動です。その時はビジネスホテルに泊まるのも初体験で、ワクワクしていました。落ち着かない気持ちで勉強していたら、室内の電話が鳴りました。それは引率の先生からでした。

詳しい話はありませんでしたが、受験生の一人の親戚が”差し入れ”を持って来てくれたらしいとのことでした。人数分あるので、これから部屋まで取りに来てということでした。何がもらえるんだろうと思って部屋に行くと、発泡スチロール製の保冷庫に入った”オレンジシャーベット”でした。タイトル画のような半カットではなく、上の方だけカットされた”丸ごとシャーベット”でした。

田舎者の私は、そんなオシャレな食べ物を見たことがなく、「都会はなんてオシャレなんだ!」と感激しました。味ももちろん絶品で、心のなかで「うめ~!」と叫びました。

その後は、何度も”フルーツ丸ごとシャーベット”は食べましたが、この時のオレンジシャーベットほどの感動はありませんでした。やはり、ファーストインパクトは頭にガツンと残ります。

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