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無敵は素敵 なんで”敵”なの?

どんな相手でも打ち負かす、その分野のトップに君臨する状態を無敵といいます。プロボクシングで言えば、井上尚弥選手のような状態です。ただし、最近は”無双”という言葉が良く使われています。無双の意味は、”二人としていない”つまり”一人勝ち”のことを指します。

歴史上で有名な”無敵”は、16世紀スペインの無敵艦隊です。スペイン海軍は、当時最強だったオスマン帝国の海軍を打ち破り、海上の覇権を手に入れてスペイン黄金時代を築きました。しかし無敵は、いつまでも続きません。スペインの無敵艦隊は、アマルダの海戦でフランシス・ドレイク率いるイギリス海軍に敗北して、無敵ではなくなってしまいました。

少年マンガ誌の王道であるバトル物の主人公は大抵が無敵です。ドラゴンボールの孫悟空やキン肉マンのキン肉スグルも無敵です。バトル物の主人公の基本は、『”才能による”勝利⇒敗北⇒特訓⇒”努力による”勝利』です。無敵の主人公は素敵です。

ところで、”素敵すてき”にはどうして”敵”の字が含まれているのでしょうか?。”すてき”は、割と古くからある言葉で、江戸後期から民衆の間で使用されていました。文献的な初出は式亭三馬の『浮世風呂』(1809~13)中で、「すてきに可愛がるからいい」の箇所に現れています。

”すてき”の語源としては”ばらしい”+”的(てき)”が有力なのだそうです。これを漢字で表記する場合の素敵・素的・素適は、すべて当て字なのだそうで、最もよく使われる”素敵”は大正頃に発生し、昭和になって定着したそうです。

私も早く”無敵なブロガー”になって、”素敵な記事”をたくさん書きたいと思います。

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