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漢文の知識は必要か?

 漢文とは、古代中国の文語体の文章のことか、近代中国人・朝鮮人・日本人・ベトナム人によって書かれる古典的な文章語のうち、漢字を用いて中国語の文法で書かれたものをいうらしい。

 受験勉強の時、国語は最も苦手な科目でしたが、漢文や古文はその中でも苦手な分野でした。そもそも、古代中国の文語体の文章を読む必要性を全く感じません。少し前なら、漢文は知識人にとって重要な教養だったのでしょうが、今では研究者以外で使うことはありません。

 高校では漢文を必ず習うので、高校に行った人なら少しだけ漢文の知識はありますが、漢字の本場の中国では、漢文が読めても理解できないそうです。日本の国語の教科書に、漢文が載っていることを知ると、多くの中国人が驚くそうです。

 漢文で最初につまずいたのは、の違いです。漢文の先生は、当たり前のようにを「いわく」と呼んでいましたが、私は漢字の微妙な違いが分からず、どうして(にち)を「いわく」と読むんだろうと悩んでいました。よく見れば、真ん中の棒が右端に届いていないのですが、漢文は特殊ケースで、日(にち)を「いわく」と読むんだと納得することにしました。この微妙な漢字の違いに気が付いたのは、大学受験が終わって大学生になった後でした。

 漢文の先生も不親切です。まず最初に、「は漢字が違うんだぞ!」と一言いってくれればよかったのです。そうすれば悩まずに、漢文の勉強ができたはずです。たまたま、不親切な先生に当たったのか、私が説明を聞いていなかっただけなのか、今ではわかりません。

 漢文は嫌いなのですが、いま『邪馬台国』がマイブームで、漢文の知識が必要になっています。高校の時にもっと勉強しておけば、と今更ながら悔やんでいます。

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