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いつまで働く? いつまで働ける?

今から25年くらい前、アメリカに住んでいた時にお世話になったアラフォーの医師は、50歳になったら引退したいと言っていました。その頃の日本はバブル期の終焉の頃で、まだまだガムシャラに働く傾向が残っていました。ですから、お金を貯めて早期にリタイアするアーリーリタイアには、カルチャーショックを受けました。当時はまだ”アーリーリタイア”などという言葉は、日本にはありませんでした。

裕福でなくても普通に暮らせるだけのお金があれば、早期リタイアも可能でしょうが、今の日本では難しいかもしれません。むしろ、”いつまで働かないといけないの?”の問題が深刻です。

内閣府が発表した「生活設計と年金に関する世論調査]では、何歳まで仕事をしたいかを尋ねたところ、「61歳以上」と答えた人が71.1%に上ったそうです。この結果を内閣府は、”就労期間の延長を希望する人が多い”と捉えてるみたいですが、アンケート結果の解釈が間違っていると思います。

おそらく”働きたい”のではなく”働かざるを得ない”のが実情でしょう。とくに60歳から64歳までは高齢者予備軍で、定年までにはまだまだ時間があります。60歳からでも年金は貰えますが、その場合は額が少なくなります。60歳では既にアーリーではありませんが、資産が潤沢にない限りこの年でもリタイアは無理そうです。

社会とのつながりを持つことは、長寿のためにも重要らしいですが、現実的な”お金のため”にも仕事を続けることを選ぶ人はまだまだ増えるでしょう。あなたは、いつまで働きますか?。

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