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少し前に老眼の記事を書きましたが、私は子供の頃は視力が自慢で、小学生の頃は視力1.5~2.0でしたし、高校生くらいまでは視力1.5をキープしていました。普通は中学・高校時代の受験勉強で目が悪くなるようですが、私には無関係でした。視力が衰えてきたのは、パソコンを使うようになった大学院生の頃で、それまでは視力1.2~1.5で推移していました。

パソコン本体は視力と関係ありませんが、パソコン用のCRT(ブラウン管のモニター)が問題でした。モニターを見る作業はテレビを近距離で視るのと同じですから、視力が衰えるのも当然です。それ以降、就職してもパソコンを使う仕事だったため、視力が回復することはありませんでした。特に視力に変化があったのは、40代後半からでした。この頃に、免許証の更新時に視力検査で不合格になりました。この時から裸眼での運転が出来なくなり、免許証の条件に”眼鏡等”が加わりました。

”視力検査”で、面白いエピソードを思い出しました。ずいぶん前の話ですが、涙腺の炎症で目が腫れて、眼科に行った時がありました。私が診察を受けている時に、少し離れた場所でお婆さんが視力検査を受けていました。その時に聞こえてきた会話が衝撃的でした。

看護師さんが言いました。「○○さん、丸い字の欠けた部分の方向を言ってくださいね。これは見えますか」。と看護師さんが視力検査表を指していると、そのお婆さんが言いました。「ミナミ!」。一瞬、そのお婆さんが何を言っているか理解できませんでしたが、どうやら”方位”で答えているようでした。おそらく丸の下の部分が欠けていたので”ミナミ”と言ったのでしょう。

今まで何度も視力検査を受けてきましたが、東西南北で方向を表現した人を初めて見ました。確かに、地図の東西南北で答えることは可能でしょうが、”右下(南東)”や”左上(北西)”のような微妙な方向は急には出てこないでしょう。

その時の看護師さんは女性で、「上下左右で答えて下さいね」とお婆さんに優しくお願いしていました。お婆さんの答えは間違っていなかったと思いますが、あれ以来、そんな人を見かけたことはありません。

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