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これは、従兄弟の結婚式に参加した時のエピソードです。伯母さん(母の姉)の長男が結婚することになり、私の両親と私が招待されました。披露宴は、伯母さんと従兄弟の地元で行われました。母方の親戚一同が揃ったこともあり、披露宴の出席者は結構な数でした。

私の父は世話焼きで、親戚の中でも頼られる存在なので、結婚式ではよく乾杯の挨拶などを頼まれていましたが、今回の披露宴では叔母さん(母の妹)の旦那さんが乾杯の挨拶をすることになっていました。叔母旦那は、当時大学生の私が見ても、緊張していることが伝わってきました。仲人さんの挨拶が終わって、いよいよ叔母旦那の番です。

司会者に促されてマイクの場所まで移動した叔母旦那は緊張のピークでしたが、そこは成人男性、乾杯前のスピーチを無難に済ませ、いざ乾杯の段取りになりました。「・・・。それでは皆様、ご唱和ください」、に引き続いて「乾杯、乾杯、乾杯」と大きな声で三度も復唱しました。隣の父が小声で、「アイツ、万歳三唱と勘違いしている・・・。一回でいいのに」と言いました。当然周囲の皆さんは、”乾杯三唱”の違和感には気付いていますが、暖かい目でスルーしていました。

「しばし、ご歓談ください」の合図で、食事タイムに入ると、私の父が”乾杯三唱”を蒸し返しました。しかし、親戚の一人が”乾杯三唱”以上の驚くエピソードを披露してくれました。その人が招待された披露宴では高齢の人が乾杯の挨拶をしたそうです。短いスピーチが終わって「かんぱーい」と言った直後にその事件は起こりました。その高齢の人は、握力が弱かったのか(?)、乾杯の動作でグラスを前にした際に、勢いが付き過ぎて、前方に放り投げてしまったそうです。「ガシャーン!」という大きな音とともに、会場は騒然となったそうです。しかし、その時の”披露宴ビデオ”はうまく編集されていて、”乾杯騒動”は無かったようになっていたそうです。

些細なハプニングはありましたが、従兄弟の結婚式は無事に終わりました。

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