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高齢者予備軍が少子化について考えた。

少子化問題に関心がある訳ではありませんが、少子化問題と常にペアで語られる高齢者問題の側から考えてみました。個人的には、既に子育てが終わって、これからは夫婦の時間を有効活用したいと考えています。

日本はインドや中国と比べると人口は少ないですが、それでも世界で11番目に人口が多い国です。数万人や数十万人規模の国もたくさんあることを考えれば、これは奇跡的なことのようの思えます。

よく”少子化問題”と言われますが、これには”少子化が悪”という前提があります。ところで、少子化は悪い事なのでしょうか?。経済的に考えれば、将来の働き手となる子供の現象は問題かもしれません。しかし、人口が減ることによるメリットもあるかもしれません。「具体的に示してみろよ」と言われると思い付きませんが、物事には善悪の両面があることを忘れてはいけません。

少子化が自然の流れなら、その流れに抗うのではなく、受け入れることから始めた方が良いと思います。お金(補助金)を配るだけの小手先の対応だけで子供が増えると考えるのは浅はかな考え方です。私が生まれた頃の日本の人口は6000万人程度でした。そこから急速に人口が増えて1億人を突破しましたが、既に人口はピークを迎え徐々に少なくなっています。

現在のような物質的な豊かさを継続的に享受しようと思えば、ある程度の人口は維持する必要があります。ただし、かつては6000万人でもやっていけたわけですから、必ずしも1億人に拘る必要はありません。

少子化問題や高齢化問題は、個別に考えるべきではありません。本来なら、”少人口問題”と捉えて、全世代の共通課題にすべき問題です。具体的な案がある訳ではありませんが、近い将来に訪れるであろう”理想とする世代別人口分布”を考慮したグランドデザインが必要だと思います。

かなり大雑把なモデルですが、0歳から100歳までの台形型の年齢別人口分布を考えて、0歳を80万人、100歳を20万人にすると、台形全体で5000万人の人口になります。人口が減れば、都会の交通渋滞は緩和されるでしょうし、エネルギーの消費が抑えられるので、地球温暖化の防止にも役立ちそうです。

この前、アイスランドのレイキャビクの街歩きの番組を見ました。アイスランドは人口30万人の国で、日本でいえば明石市くらいの人口です。アイスランドは日本と同じく自然が豊富で、エネルギーは水力発電や地熱発電で賄っています。人口の規模が違うのでアイスランドの真似は出来ませんが、ヒントになることはありそうです。

”少人口問題”には、発想の転換が必要です。

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