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健康食品で不健康になる!?

最近、紅麹を使ったサプリメントが世間を騒がせています。体脂肪を減らすなどのダイエット効果をうたったサプリメントですが、摂取した人が腎臓の病気などを発症して問題になっています。因果関係ははっきりしていないという事ですが、現在までに2名の死亡事例が報告されています。

人間誰しも健康になりたいし、健康であっても他者からよく見られたいので自分の体型や容姿が気になります。そんなわけで、現代社会には健康食品やサプリメントなどが溢れています。

私の父は若い時に健康オタクで、健康にはかなり気を使っていました。そのキッカケになったのは、父の親友の早すぎる死でした。直接的な死因は脳内出血だったと記憶していますが、そのオジサンは明らかな肥満体型でした。オジサンの死をキッカケにして、父は健康グッズや健康食品にのめり込むようになりました。

最初に買ってきた健康グッズは、いまでも売られている電動マッサージ機でした。父はバスの運転手だったので、肩こりが日常的でした。小さい頃はよく肩たたきをやらされました。次に買ってきたのは、”怪しげな酒燗器”でした。原理は不明(たぶんインチキ)ですが、その機械で熱燗にすれば、お酒の毒素が消えるという触れ込みでした。全ては覚えていませんが、様々なものを試していt気がします。

健康食品での一番の”苦い思い出”は、友人から作り方を教えてもらった『無臭ニンニクの粉末』です。ある週末、父が大量のニンニクを買って戻ってきました。父の話によれば、”健康になるニンニク粉末”の作り方を教えてもらったという事でした。詳しい製法は忘れましたが、雑に言えば以下のような感じでした。

①ニンニクの皮をむく。②無臭にするため米の研ぎ汁に浸して1日置く。③研ぎ汁から取り出して薄くスライスする。④天日(日陰?)で乾燥させる。⑤乾燥したニンニクをすり鉢を使って粉末にする。

いまなら臭いがきつくないニンニクもありますが、昔のニンニクは臭いが強烈でした。私は皮むき作業を手伝わされましたが、あまりのニンニクの臭いに気分が悪くなってしまいました。父が習ってきた製法では”無臭ニンニク”になるはずでしたが、米の研ぎ汁に漬けただけでは臭いは無くなりませんでした。

臭いが取れないまま、最終的にはニンニクの粉末が完成しました。粉末は密閉容器で保存されましたが、父が摂取するたびに、部屋中にニンニク臭が充満しました。私は元々鼻が利くので、強烈なニンニク臭は頭が痛くなるほど苦手でした。粉末はかなり大量に出来たので、すべて無くなるまで2-3ヶ月はかかりました。

父は意志が強くて、最後の一匙まで完食しました。ニンニク粉末の摂取当時、もともと父親は健康そのもので、その効果はよくわかりませんでした。あれから50年、父は昨年米寿を迎えましたが健在です。ひょっとするとニンニクのお陰・・・?。

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