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昭和の合体ロボの系譜

 子供の頃から、アトムや鉄人28号のようなロボット物が好きで、特に合体ロボが大好きです。

 合体ロボの元祖と言えば、マジンガーZでしょう。マジンガーZでは、主人公が乗るホバーパイルダ―という操縦ユニットが、本体に合体してマジンガーZとして機能します。このマジンガーZには飛行機能が無いので、番組後半ではジェットスクランダーという別ユニットを合体することで飛べるようになりました。

 このマジンガーZの後継番組であるグレートマジンガーでは、ブレーンコンドルと呼ばれる操縦ユニットで、本体と合体します。さらに、グレートマジンガーの後継番組・UFOロボ グレンダイザーでは、本体のグレンダイザーが飛行ユニットであるUFOと合体した状態で現れます。戦うときには、UFOと分離するという新しいスタイルです。この当時の合体は、操縦ユニットと本体の合体という2体合体のパターンです。ガンダムは3体合体ですが、操縦ユニットと本体(2パーツ)の合体ですから、マジンガーZの流れを汲んでいます。

 2体合体から、3体合体へと進化したのが、ゲッターロボです。ゲッターロボは3機の操縦ユニットが合体して、1つの巨大ロボになるパターンです。しかし、画期的なのは3機の操縦ユニット(イーグル号、ジャガー号、ベアー号)にはそれぞれパイロットがいて、合体の順番を変えることで異なる三つのロボット(ゲッター1号~3号)になります。この番組の後継番組・ゲッターロボGでも機体は変わりますが、合体方法の基本は同じです。ここでふと気づきましたが、3機の合体なら順序を変えれば6種類のロボットが作れるはずです。でも、ややこしいので3体に限定したのかもしれません^^。

 次は3体合体から、いよいよ5体合体です。5体合体と言えば、コーンバトラーV(ブイ)やボルテスV(ファイブ)です。これらのロボットは、機能が異なる5つのパーツが合体して、1つの巨大ロボになるパターンです。私はコンバトラーVを見て、conbine(コンバイン:合体する)という英単語を覚えました。ちなみに、ボルテスVはフィリピンで大人気で、フィリピンでは最高視聴率58%を記録し、主題歌が国民ソング(たしかフィリピン国軍の軍歌)になるほどの人気を誇っています。2021年の1月には、何と実写リメイク版”Voltes V Legacy”の制作が発表されました。ボルテスVはロボットアニメですが、ストーリーが良くできていて、大河ドラマのような宇宙規模の物語になっています。

 この後、5体合体は当たり前で、6体合体やそれ以上の合体も出てきます。私は見たことがありませんが、『機甲艦隊ダイラガーXV』は、空前絶後の15体合体のロボットです。メカに搭乗するメンバーが15人もいるので、合体にも時間がかかるし、メンバー全員を把握するのにも時間がかかりそうです。そのうち、108体が合体する『煩悩艦隊ゴーヘブンCVIII』なんかが出てきそうです。

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