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懐かしの海外TVアニメ#2 スーパースリー

 世間を欺く仮の姿はロックバンドのメンバー、本当の姿は諜報部員、というのが『スーパースリー』です。原題は『The Impossibles』で、直訳すれば”不可能ズ”といった感じです。ただし、直訳のままでは意味が伝わらないと思って、”スーパースリー”に改名したんだと思います。ちょっとセンスは無いけど、子供にとってはわかりやすいネーミングです。私は小学生の頃に、”諜報部員”というのが、どんな仕事をする人なのかわからずに見ていました。

 ストーリーの基本は、ボスからの依頼を受けて、スーパースリーのメンバーがワルモノをやっつけるという単純なものです。しかし、メンバーの固有スキルが特殊です。でぶっちょキャラのコイル(Coil Man)は、その名の通りコイルのように伸縮できます。また、おとぼけキャラのフリー(Fluid Man)は、水のような流体(fluid)となってどんな隙間でも進入できます。ちなみに、フリーは日本語版ではオネエ言葉で喋っていますが、オリジナルの英語版ではイギリス英語を喋っているそうです。最後に、イケメンキャラのマイト(Multi Man)は、忍者のような分身の術が使えます。カッコの中はオリジナルのキャラクタ名ですが、英語がわかるようになった今では、名前だけで固有スキルが想像できます。

 主題歌や劇中で多用される「ラリホー」という掛け声が、当時の小学生の間では流行っていました。私は恥ずかしがり屋なので言いませんでしたが、同級生たちは大声で「ラリホー!」と叫んでいました。コイルの口癖「ムッシュムラムラ!」も結構人気でした。随分前に、ダチョウ倶楽部さんがこのセリフを使ったのをTVで見た時には、すぐには思い出せませんでしたが、あとで思い出して懐かしい感じがしました。

 オープニングの主題歌は、スーパースリーの吹き替えメンバーがそのまま歌っています。フリー役の石川進さんは、初代のオバケのQ太郎の歌を歌っているし、マイト役の愛川欽也さんは名司会者としても有名です。付け足しのようで申し訳ないのですが、コイル役の関敬六さんも人気のコメディアンでした。


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