頭が良くなり過ぎたサル
日本語ではひとくくりに”サル”と表現されますが、英語のサルにはmonkey(マンキィ)とape(エイプ)の二種類のサルがいます。apeは類人猿を意味し、ヒトに近いボノボ・チンパンジー・ゴリラ・オランウータン類をさす言葉です。またmonkeyは、apeではない猿、つまりニホンザルやマントヒヒなどを意味します。外見について言えば、monkeyは尻尾のある猿ということになります。
また知能レベルで言えば、apeはmonkeyよりも頭のいいサルと言うことになります。頭の良さのランキングの1位は、チンパンジーです。チンパンジーのDNAは、99%が人間に似ていますし、感情があり言語を理解することもできます。また、道具を使うこともできる、とっても頭がいい動物です。ランキング2位は、オラウータンです。オランウータンはチンパンジーと同じように、木を加工して道具として使ったり、ハンマーを作って物の破壊や修復をしたりできます。ランキング3位はゴリラで、ゴリラは平和主義で弱いものいじめをしないし、無駄な戦いはしないように和解するコミュニケーション能力があるそうです。
そのape(類人猿)よりも頭のいいサルが、ホモ・サピエンスすなわち人類です。ホモ・サピエンスは、ラテン語で”賢い人間”という意味で、現生人類が属する種の学名です。蛇足ですが、正式な学名はホモ・サピエンス・サピエンスといい、”サピエンス(賢い)”が二度も使われています。そんな賢い人類ですが、賢くなりすぎて精神的な負担が多くなりました。さらに精神的な負担が大きくなれば、うつ病などの精神疾患になる場合もあります。
うつ病は、気分が強く落ち込んだり、やる気が出ない、などを主な症状とする精神疾患です。この精神疾患にかかると、活発な社会生活を送ることが難しくなります。人類は賢くなることで、その生息数を伸ばしたり、世界中のあらゆる場所に進出していきました。しかし、その賢さ故に、精神的な問題を抱えることにもなりました。
精神疾患は、人類が賢くなり過ぎたツケなのかもしれません。
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