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テレビとラジオの将来

 私の世代だと、テレビっ子がかなり多かったのではないかと思います。昭和の高度経済成長の時代が子供時代でしたから、白黒テレビからカラーテレビに移り変わった時代でした。もちろん、液晶などではなくブラウン管テレビの時代です。その当時、カラーテレビは高級品で、半世紀くらい前でしたが20万円くらいしました。今の価値なら100万円くらいの感覚でしょう。もちろん、”月賦げっぷ”という名前のローンでした。

 当時カラーテレビを買うと、いろいろなオマケが付いていました。田舎の実家がカラーテレビを買った時には、たしか”桐箱に入った金杯”がオマケだったと思います。子供にとってはちっとも嬉しくないオマケですが、ピカピカな金杯には高級感がありました。

 私は典型的なテレビっ子で、本当によくテレビを見ていました。さすがに小学校前の記憶は曖昧ですが、『名犬ラッシー』『腕白フリッパー』などの動物ドラマや、『鉄人28号』『宇宙少年ソラン』『オオカミ少年ケン』などのアニメもよく見ていました。小学生になると、『巨人の星』『アタックNo.1』などのスポーツ根性物、『8時だよ!全員集合』などの全盛時代でした。『巨人の星』や『アタックNo.1』などは再放送を含めると2-3回は余裕で見ています。

 さすがにこの年になると、仕事の忙しさもあってテレビを見る時間は、ぐっと減りました。また、このブログの記事を書く時間も必要なので、さらにテレビの時間は減っています。その代わりに、通勤時のラジオが一時ひとときの癒しになっています。通勤の行き帰りに聞くだけなので、時間は短いのですが、テレビにない面白さがあります。

 ラジオの特徴は、”リスナーとパーソナリティーの近さ”です。いつも聞いているのはローカル局のラジオ番組なので、なおさら距離感が近い気がします。テレビの司会者が親しみやすくても、やはり遠い世界の話です。ラジオとは距離感が全然違います。また、ラジオは映像が無いので、逆に想像力を掻き立てられます。

 近頃では、若者はほとんどテレビを見ないそうです。また、新聞も読まないので、数年先にはメディアの構成が大きく変わっているでしょう。10年くらい先には「テレビって何?」という時代が来るかもしれません。そんな時代でも、ラジオはしぶとく生き残っている気がします。

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