スピリチュアル(spiritual)とは、本来は”精神的な”、”聖霊の”、”霊的な”という意味を表わす英単語です。この単語は、元々はラテン語のspiritusに由来するキリスト教用語でした。しかし、日本的なスピリチュアルとは、どちらかと言えば、宗教感を無視した精神世界を示す場合が多いようです。
日本版スピリチュアルは、見えない精神世界の話として語られるので、時として”オカルトのような”少し怖い世界として受け取られることも少なくありません。そのため、スピリチュアルに対して否定的な人も多くいます。私は、スピリチュアルを信じていませんが、”娯楽の範囲内ならOK”と思っている容認派です。
スピリチュアル好きの人は、概して『情弱』で『他力本願』です。自分の頭でちょっと考えればわかることなのに、根拠のない妄言を何でも信じてしまいます。少しだけスピリチュアルを検索してみると、最近流行りのキーワードに辿り着けます。
オーラ、チャクラ、カルマ、波動、気などはマンガの題材にもなっているので、何となくわかると思いますが、東洋的なスピリチュアルワードです。これらの言葉が一般的にも認知されてきたので、最近では、インナーチャイルド(内なる自分の事?)や、ハイヤーセルフ(高次元の私?)などの新語も出てきています。しかし、このネーミングセンスは・・・。これらは西洋風のスピリチュアルワードです。
それから、スピリチュアルに嵌まる人を揶揄する言葉として”スピ”なる省略形もあるようです。娯楽の範囲で楽しむなら問題ありませんが、くれぐれも”高価な壺やパワーストーン”を買わされないようにしましょう。世の中には、親切を装ってお金をふんだくる『霊感商法』が横行しています。「今のあなたの不幸は、先祖の墓参りをしてないせいだ!」と脅されて、除霊を受けたりするのもNGです。
私は、”占いの結果”には興味がありませんが、”占いの仕組み”には興味があります。”占いの仕組み”を知ることで、騙されることを避けられます。占いの多くはバーナム効果が根本にあります。バーナム効果とは、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象のことです。詳しくは、下のリンクからどうぞ。
最近、後学のためにタロットカード占いの動画を見ています。うまいタロットリーディングをする人は、カードに描かれた小道具(動物、植物、天体)などをうまく結びつけて話を構成します。しかし、表面的なリーディングしかできない人は、何種類もの”お助けカード”を使って話を構成します。タロット占いは、話術の上手/下手で決まるみたいです。
占いは信じないと断言していた私ですが、占いの結果に合うような事実を探していることに気付くことがあります。「危ない。危ない!」。そんな手強い占い師さんに出会わないことを願っています。
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