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自分マガジン うんちく編

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ウンチクに関する記事が増えてきたので、マガジンにまとめました。
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2023年2月の記事一覧

王様の耳は、どうしてロバの耳になったのか?

『王様の耳はロバの耳』は、イソップ寓話の1つで、ギリシア神話に登場するフリギア王ミダスの物語です。『王様の耳はロバの耳』は絵本にもなったりする、よく知られたお話ですが、そもそも”王様の耳がどうしてロバの耳”になったのかが、思い出せないので、調べてみました。 ロバ耳の発端は、ギリシャ神話の神様・アポロンとパンの演奏競べだそうです。アポロンはオリュンポス十二神に名を連ねるメジャーな神様で、主神ゼウスの子供です。ちなみに双子の姉がアルテミスです。アポロンは、牧畜と予言の神ですが、

2月25日は『ひざ関節の日』

「ピザって10回言って!」で始まるクイズがありましたが、今日はピザではなく膝の話です。 1年は365日ですが、その多くで「○○の日」というのが設定されています。たまたま知ったのですが、今日2月25日は、『ひざ関節の日』だそうです。どうして”ひざ”なの?と思いましたが、2(knee:ひざ)+25で、健康な歩みを支える”ひざ関節”の日になったようです。この記念日は、福岡市に本社があるヘルスケア&スキンケア商品などの販売を行うキューサイ株式会社が2016年に制定したそうです。まだ

日本語の便利な動詞化接辞 「~る」

日本語には、とても便利な動詞化接辞があります。動詞化接辞というのは、ある名詞にそれをくっ付けると動詞化することができるという魔法の接辞です。具体的には”る”がそれに当たります。 用例を具体的に説明した方が早いと思いますが、”タピる”や”ディスる”などがそれに当たります。言語感覚が柔軟で、頭が柔らかい若者が使う言葉に多いのですが、気付かないだけで昔からの言葉も結構あります。 ”サボる”、”ミスる”、”ハモる”は、日常的に使われていますし、漢字を含んだ”事故る”や”牛耳る”も

ピタゴラスの定理の証明は100通り以上ある。

ピタゴラスは、紀元前6世紀ころの古代ギリシアの数学者・哲学者で、イオニア地方のサモス島出身であることから、”サモスの賢人”と呼ばれていました。ピタゴラスは数学で有名ですが、最も有名なのは初等幾何学における『ピタゴラスの定理』です。ただし、この定理をピタゴラスが発見したかどうかは定かではありません。『三平方の定理』とも呼ばれるこの定理は、直角三角形の3辺の長さの関係を表わした、非常に簡潔な定理です。 直角三角形の斜辺の長さを C、他の2辺の長さを A、B とすると、その辺の長

リンゴの印象 欧米と日本

イギリスには『リンゴを食べれば、医者いらず』という格言があります。英語では、『An apple a day keeps the doctor away』といいます。直訳すれば、”1日1個のリンゴは医者を遠ざける”です。 リンゴを毎日1個食べる習慣があると、健康になって医者に行く必要がないという格言ですが、科学的な根拠がある訳ではありません。ただし、欧米では伝承の知恵みたいなもので、毎日リンゴやその加工品を摂ることは、健康に良いという考え方が古くからあるのだそうです。 日本

おもちゃのチャチャチャ

軽快なテンポで始まる『おもちゃのチャチャチャ』は、子供の頃に一度は聞いたり歌ったことのある有名な童謡です。しかし、この歌は野坂昭如さんの作詞、越部信義さんの作曲で作られた、元々は大人向けの歌でした。 当初は、大人向けのバラエティ番組で一度だけ使用される予定でした。しかし評判が良かったためか、野坂さんが書いた「おもちゃが夜会を開く」というコンセプトはそのままにして、吉岡治さんが子ども向けに全面的に歌詞をリメイクしました。そのため、この歌の作詞・作曲の表示は、野坂昭如作詞、吉岡

松ぼっくりの”ぼっくり”について

注意)今日の記事には、チョッだけ下ネタ絡みの話題が含まれています。このジャンルがお嫌いな方は、ご遠慮ください。 窓から外を眺めていたら、松の木に大きな”松ぼっくり”が生っているのを見つけました。その時ふと、「”ぼっくり”って何だ?」という疑問がわきました。 松ぼっくりは、松傘/松笠/松毬(全てマツカサと読みます)とも呼ばれる松の果実のようなもの(正確には毬果/球果)のことです。松ぼっくり、または松ぼくりは、何と『松陰嚢』が転訛した語なのだそうです。フグリというのは、陰嚢と

新参者のUMA チュパカブラとジャージー・デビル

年季の入ったオールドUMAファンには馴染みが無いのが、チュパカブラです。解説するまでも無いかもしれませんが、UMAというのは”未確認生物”のことです。 チュパカブラ(Chupacabra)は、主に南米で目撃されるUMAで、吸血性です。UMAはそもそも人間と接触することが少ないので、一般的には人畜無害ですが、チュパカブラは例外のようです。 南米では、チュパカブラによって家畜の血が吸われたという報告が相次ぎ、スペイン語で”吸う”という意味の”チュパ”と、家畜である”ヤギ”とい