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自分マガジン お薦め本

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私が読んで面白かった本を紹介します。ジャンルは様々です。世間に余り知られていないであろうマイナー本から、メジャーな本まであります。
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#シリーズ

オヤジの読み聞かせ#3 『ジャムつきパンとフランシス』

絵本”フランシス・シリーズ”は、『おやすみなさいフランシス』から始まる5冊の絵本です。文はラッセル・ホーバンで、シリーズの最初だけは絵がガース・ウィリアムズですが、それ以外の本の絵はリリアン・ホーバンになっています。また日本語訳は松岡享子さんです。 この絵本シリーズの主人公・フランシスは、アナグマの女の子です。主人公が日本人には馴染みのないアナグマなので、絵を見ても性別がイマイチよくわかりません。この本は、子供が小さい時に何度も読み聞かせた記憶があります。家にはシリーズ5冊

お勧めシリーズ本#9 大沢在昌『坂田勇吉シリーズ』

前々回に大沢在昌さんの『新宿鮫シリーズ』を紹介しましたが、同じ作家さんの”マイナーだけど面白いシリーズ”を思い出したので、是非紹介したいと思いました。そのシリーズが、『坂田勇吉シリーズ』です。シリーズといっても、まだ三冊しか出ていません。また、作者自身が三冊目で終わりと宣言しているので、続編は期待できません。 新宿鮫の主人公である鮫島は、アウトローのキャリア官僚で、頭も良いし、腕っぷしもそれなりにあります。しかし、本シリーズの坂田勇吉は、本当に普通のサラリーマンです。頭が切

お勧めシリーズ本#7 大沢在昌『新宿鮫シリーズ』

『新宿鮫シリーズ』は、大沢在昌さんのハードボイルド小説シリーズです。主人公は、新宿署に勤める”訳あり刑事”・鮫島です。Wiki情報で始めて気が付きましたが、主人公・鮫島の下の名前は明らかにされていません。映画では真田広之さん、テレビドラマでは舘ひろしさんが主役の鮫島を演じていますが、私の中の鮫島のイメージは常に真田さんです。 このシリーズは、新宿署の鮫島警部を主人公とする硬派な警察小説のシリーズ。現実の刑事の捜査は二人組のチームで行われますが、鮫島はボッチの”はぐれ刑事”状