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デニム生地は綾織の織り方で色味が変わる!?
今日は綾織について調べていました。
デニム生地には経糸が緯糸を2本超えて
一本潜る「三つ綾」と呼ばれる綾織と
経糸が緯糸を3本超えて一本潜る「四つ綾」と
呼ばれる2種類が使われています。
一般的に四つ綾の生地を日本ではツイルと
呼んでいます。
※ちなみにツイルとは綾織のことなので
広い意味では三つ綾も四つ綾もツイルです。
※経糸(縦糸)緯糸(横糸)
どう違うかというと。
まず色味。
デニム生地は一般的に経糸がインディゴに染めて
あり、緯糸は白糸か多いです。
その露出面積が違います。
![](https://assets.st-note.com/img/1695462676560-i48fbj4dF0.jpg?width=800)
綾織の組織をマスに見立てると、
縦横6マスの36マスで考えた場合。
三つ綾は経糸24マス 緯糸12マスになります。
四つ綾は経糸28マス 緯糸8マスになります。
そうなんです。四つ綾の方が経糸露出が高い為
同じインディゴ染の糸を使ってもより濃く
見えます。
生地の裏と表では逆の現象になっていますから
デニム生地の裏地は白っぽいわけです。
ここで感の良い方はお気付きですか?
四つ綾はジーンズ生地によく使われ
![](https://assets.st-note.com/img/1695462727880-O6fceu4Qh9.jpg?width=800)
三つ綾はワークパンツに使われているんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1695462748549-Zm4aM0AWLd.jpg?width=800)
同じブランドでもワークパンツの方が色が
明るいと思ったことはないですか?
それは緯糸(白糸)が多く見えているから
ジーンズ生地より薄く感じるんです。
そしてジーンズの四つ綾の方が糸の本数を
多く飛ばしているため、柔軟性に富んでいて
柔らかいんです。
ワークパンツの方がジーンズより柔軟性を
感じないのは綾織の組織が違うからなんです。
デニム生地としてはライトオンスで細い糸を
使う場合は三つ綾を使う傾向にあり、
ジーンズのように糸を太く、オンスを重く
するには四つ綾を使うと言ったことのようです。
たしかに太い糸を三つ綾のように詰めて織ったら
固くなり柔軟性が失われるような気がします。
逆に細くてライトオンスな糸を四つ綾で織ったら
グズグスになり、耐久性に問題が出るんだと
勝手に解釈しています。
おそらく当時は労働者の使用用途に応じて
ワークパンツ系の三つ綾と
ジーンズ系の四つ綾を使い分けて
いたのではないでしょうか。
でもこの綾の組織があるからこそジーンズは
独特の色落ちをして皆に愛されるのですから
知識として知っていると楽しいかもしれません。
ちなみに三つ綾は別名「2/1綾」ニーイチ綾
四つ綾は別名「3/1綾」サンイチ綾と呼びます。
ジーンズ屋さんで
「このワークパンツはニーイチ綾ですか」
なんて聞いたらびっくりされるかも😳
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