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今だから言える!ー小学生時代ー

先々月に20歳を迎えた。コロナで同窓会の類いも無かったので、子供の頃にあった、当時は他人に言えなかった話が出来ず少し寂しい。

この歳になると小学生の頃の思い出はもはや化石だ。とはいえ、小学生の6年間は意外と長く濃いもので、他人には無い自分だけの体験やエピソードがあるものだ。今日そんな体験を書いていきたい。

これを読んでいる人達は、どんなエピソードがあるだろうか。とりあえず俺が今思いついたものは、学校のビオトープ(金魚や鯉を飼っている池)に足を滑らせて落ち、保健室で当時担任だった女の先生の前で着替えるためにフルチンになったことや、下校中に皆で「ヤクザ!ヤクザ!」なんて言ってたら黒い車に乗った怖い顔した男が「ヤクザ舐めんじゃねぇぞ」とキレてきたこと、陽キャ達に騙されて当時好きだった女の子の名前を言ったら翌日クラス中にバラされていたこと(ダチョウ倶楽部の「押すなよ!」が「押せ」であるように、小学生の「誰にも言わないから!」は「皆に言いふらす」なのだと言うことをあの時痛感した。)などだ。

その中でも1番のエピソードは「ミョウバン事件」だろう。

小学校5年生の事だ、理科室で理科の実験を行っていた。塩・ミョウバンを水に溶かす実験だ。何ml、何℃の水で溶けるのか。そんなことを実際に溶かしながら紙に書いていく。当時俺たちは小学校5年生だ、机の上に塩とミョウバンが置いてあれば興味が湧く。1人が塩を舐め始めた。そりゃ、今の大人の俺達からすれば下らないことだが、退屈な授業を受けている小学生にとっては、先生にバレないようにこっそり塩を舐めることは、一種の「冒険」なのだ。その1人を皮切りに他の人たちも塩舐め始める。そして俺も舐める。しょっぱい。

そして好奇心旺盛な小学5年生童貞の俺は思った。

ミョウバンってどんな味がするんだろう?。

ミョウバンを舐めてみる。周りに居た人たちが「え!ミョウバン舐めたの!」と騒ぐ。皆でやれば怖くないの心理からか、他の人たちも次々ミョウバンを舐める。まずいだけだから止めとけばいいのに。その時は皆「まずっ」と言うだけで特に何も無かった。授業が終わり5年3組に帰る。帰り際、ミョウバンを舐めた他の人たちが体調が悪いので保健室に行くと言い出し、教室には来なかった。

次の授業を受けていると、理科の先生が教室にやってきて「さっきの授業でミョウバン舐めた子いる?ちょっと来て」と半ギレ顔で言っていた。そうして俺を含めて4人程保健室に連れていかれた。保健室では、先に行った子達が学年主任の先生に怒られている。ミョウバンを舐めたことを怒られているのだ。そのさまを見て、小学5年生超真面目優等生の俺は「ブフォwミョウバン舐めた奴ら怒られてやがるw」「せんせーいw1番最初にミョウバン舐めたの僕でーすwww」と心の中で喋っていた。

保健室では10人ほどソファやベッドに横たわっていた。1番最初にミョウバンを舐め、他の人が舐めるきっかけをつくった俺は特に何も無く、保健室でボケーッとしていた。小学5年生ながら「皮肉とはこういうことか」と静かに感じていた。

とまぁ、ミョウバンで体調不良者沢山でたよ、そのきっかけ作った俺何も無かったよというエピソードだ。意外と文章にするとそれ程大したエピソードでは無かったか…。









ミョウバン舐めた人全員家庭連絡をされて、超真面目優等生小学5年生の俺は家で母親に怒られてピーピー泣いていたというのは内緒にしておこう。



それでは。

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