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好きこそものの上手なれ

私は歌うことがとても好きだ

喉が嗄れなければ
永遠に歌い続けていたい

友達は多くないのでヒトカラに頻繁に行く

7時間以上歌うと音楽が耳に残って
無音の空間でも音が聞こえて不気味なので
カラオケBOXに居るのは
1回につき最長7時間までと決めている


とにかく歌うことが好き
マイクを持つだけでテンションが上がる
なんでこんなに好きなのか分からない

言葉で伝えることが苦手な私にとって
言葉にならない想いを形にできる
1つの方法だからなのかもしれない

難しいことは抜きにして
ただただ音楽にノることが
楽しいのかもしれない

ある日
友達とカラオケに行ったとき
「カラオケバトルでTVに出る人みたい!」
と言われた

私はどちらかと言えば
自分は歌は上手い方だと思っていた

そして
どちらかと言えば お調子者だった私は
そんな言葉を真に受けて
本気でカラオケバトルに出ようと
自分の歌を録音して聴いて評価した

そして
どちらかと言えば 完璧主義な私は
「ここは良いけど、ここがダメ」
「この部分ができてない」
「こんなのでは全然だめだ」
と自分の歌を細かく批評した

それまで殆ど使わなかった採点機能を導入し
点数が低ければ酷く落ち込んだりした

そんなことを続けたら
ものの半年くらいで
歌うことが
そんなに楽しいものでなくなった


あんなに好きだったのに

虚してく悲しい

前みたいに
歌う楽しさをもっと感じたい

そう強く思った

だから
TVに出ようとか
人に聴いてもらおうとか
そういうのを全部止めて

自分のために歌うことにした

そうしたら
また少しずつ歌うことが楽しくなった

未だに癖というか、気になるので
自分の歌を録音したり
採点機能を使ったりするが

必死に上手く歌おうとした時よりも
点数を気にせず全力で曲を楽しんだ時の方が
案外点数が高かったりする

勉強にしろ趣味にしろ

本気で楽しんでる奴には勝てないって
こういう事なのかもしれない
と改めて思った

だから
私みたいな人間は
趣味を仕事にしない方がいいんだな

私は死ぬまで
歌うことが好きでいたい

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