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はじめまして。阪神間、瀬戸内の旅の目的

はじめまして。ここには、旅、読書、映画鑑賞、散策などを通した「冒険」(未知なる世界との出会いと発見)を記していきます。

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 東日本大震災10年の節目であった昨年は、大震災で大きな被災を受けた福島から青森までの太平洋岸を、4回に分けて走り、10年の歳月を自らの目で見て、感じる旅をした。それを通して、自分自身や自分の身近な人々、さらには日本社会が今後も避けられない「大震災」について、今までより深く、広く考えるようになった。

 そうしたことから、すでに四半世紀以上経過したものの、経済的な繁栄を謳歌する日本の絶頂期に起きた、そして、その後の日本人と日本社会のありように大きな影響を与えた「阪神淡路大震災」の地を訪れようと思い立った。同時に、関東人の私にとっては馴染みがあまりない大阪を「探索」する機会にもしようと考えた。

慰霊と復興のモニュメント 「一・一七 希望の灯り」

 加えて、建築家安藤忠雄が大阪中之島に建てた「こどもの本の森 中之島」、続いて、2022年3月末に開館予定であった「こどもの本の森 神戸」を訪れ、見学することを考えた。というのは、私は、自分の第2の人生において、「次世代」への支援や貢献をテーマとして持ち続けているが、これらの図書館は、子供たちの読書体験を直接的に支援し、刺激する絶好の場所と感じたからである。

 さらには、仕事以外では訪れたことがなく、大阪同様、これまで縁が薄かった瀬戸内や四国地域の一部をめぐる旅も構想した。訪問したかった場所の一つは、日本の映画史上10本の指に入ると思われる名作「二十四の瞳」の舞台となった小豆島である。言わずと知れたこの映画の監督は木下恵介、主演は高峰秀子である。

 体調、天候、私が普段行なっている学習支援などによる制約の合間を縫って、ようやく1週間のロードバイク旅が可能となったのは、3月末から4月初めの時期であった。しかし、この期間、異常気象によって、日本列島は、例年にない寒さに見舞われ、サイクリング開始早々体調を崩して、その時は予定完遂が難しいかと思われた。しかし、幸運にも、体を動かしているうちに体調が回復し、その後の日程を予定通り遂行することができた。


 以上のように、この旅は、盛り沢山の目的が詰め込まれた、単独サイクリング旅である。日頃見たり接したりすることがない土地や人々との出会いがあり、学ぶこと、知ることが多くあった。

*今回のルートは、京都から大阪までが緩やかなくだり、そのほかはほとんど平らな走行。淡路島の南端部分、徳島県から香川県に入る山越え、小豆島東部海岸沿いに、若干ののぼり下りがあったものの、昨年の三陸リアス海岸沿いの道などに比べて、遥かに楽なコースであった。


 紙の地図は、国土地理院20万分の1の地図だけを用い、従来の5万分の一の地図は、全く利用しなかったが、特に不自由は感じなかったのは、そのコースの平坦さに一因があったであろう。

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