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建築模型をやめてみたら!?

建築業界にきて、色々な問題を見るにつけ、建築っていうのは、そもそものあるべき形とか、どうしていくとか理想の形をゼロベースでもう少しきちんと整理すべきなのではと思う今日この頃。

この業界は負の遺産というべきしがらみが、正の遺産である歴史と複雑に絡み合って、結果的に総合マイナスになっている。にも関わらず、現状維持、もしくはすこーしの改善でヨシとしてしまっている風潮がある。ような気がするのです。

目的は良い建築を建てること

多分この一言。結局そこに向かって何をするかであるはずなんだけど。だからそのためにBIM使おうが、SketchUpだろうが、手書きだろうが、本来はなんだっていいんだけど、まず手書きでしょう、とか、CADの効率的な書き方とか、現在の技術があればスキップできるところにもそれ相応の技術力を要求される。

模型をやめてみたら何が起きるんだろう

最近建築学生、建築教員をフォローし始めたからか、やたら卒業制作の模型を見ている。

元々社会人になってから建築を学び始めた自分からすると、建築模型ってのは建築っぽくてなんかカッコいいんだけど、やたら作るのに時間がかかる割に、そこから得られるものってなんか少ない気がするのは気のせいだろうか。

しかもこれが10年、20年前だったらまだしも、今の大学生で、これから何十年も建築を担う彼らの最終成果物に多大な時間をかけて学ぶコトだろうか。

もちろん模型でわかることもあるでしょう。それは否定しない。そこからしか学べないこともあるかもしれない。でも結果として、しがらみだらけの負のスパイラルに陥った現状を打破するのに、既存と同じことをしていては駄目なのではと。

新たな建築は建築以外のところにある

BIMとかの技術的なところは当たり前にしても、システムとしての建築作り、環境設計、人間本来のあるべき姿を実現するための社会システムあたりには時間をきっちりかけて学びたい。

建築は総合学問だと言われるわりに技術偏重になってしまっているような気がして。

正直技術は自分でアップデートできるから、空いている時間にその時の最新のものを都度都度見につけていく感じだろうか。

まぁ私は、その技術的な所、建築の基本を勉強するところからなんだけどね。

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