建築業界は異世界。絵心あふれる人間になりたい。
建築業界に来て思ったシリーズ。なんやかんやと建築業界の愚痴しか出してないなと思ったのだけど、そもそもわざわざ転職してきているので、この業界の良いと思うところは山ほどある。
志高い、視野の広い人たち
私も他のすべての業界に詳しいわけじゃないけど、電気、IT、通信、製造。このあたりは在籍していたり、深く関わったことがある。そしてこれらの業界に従事している人数は世間にはかなりの数いると思うし、いわゆるサラリーマンっていうと、同じようなマインドで仕事しているのではないかと推察される。
ではそのマインドと建築業界の人のマインドは何が違うか。
そう、建築に携わる人の意識はめちゃめちゃ視座が高いのよ。建築単体ではなく、社会とか、暮らしみたいな、根源的な部分に対する意識がめちゃめちゃ高い(人が多い)。
考えてみれば当たり前といえば当たり前かもしれないけど、例えば公共建築とかを建てるときは当たり前のように、都市のあり方とか、人はどのように暮らしていくべきか、町の人々が何を求めてどこに向かっていくみたいなことを当たり前に資料に落としてプレゼンしたりする。
もちろん心の奥底で本当にそれを思っているかどうかはわからないけど、少なくとも他業界でこういう観点で仕事をしている人がどれだけいるだろうか。少なくとも自分は違ったなーと思わせられる。経営者とか企画、サービス部門とかはもしかしたらあるのかもだけど、それらもあくまで自社のサービスレベルだったり、せいぜい自社の中長期戦略止まりな気がする。
絵心ありまくり
芸大系の建築家がいるから当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないけど、上で書いたような理想の社会みたいなのを絵に落として、それを当たり前のようにプレゼン、共有したりする。
わかりやすいし、何よりその人の人柄とかが手書きスケッチとかに滲み出ててすごい良い。
デジタルの力で省力化、効率化は図るべきというのが私の基本スタンスではあるのだけど、そうやって空いた時間はむしろこういうアナログな部分に時間を掛けるべきと思う。
すぐそこにある新しい世界
文章にしようと思ったけど、うまく語れない。
要は建築業界って非常に裾野の広い業界で、多くの人が関わっているだけに、自分の知り合いとかもいたりして、ある意味身近だったはずなのに、実はそこの世界はかなり他の業界とは違うマインドで仕事してたんだねってことなんだけど。
もちろん物事ピンからキリまであるわけで、めちゃめちゃ現場のことしか考えないとか、ブラック労働とかの側面はあるわけだけど、建築士って世の中に数十万人?もいるわけで、その一人ひとりがタダのサラリーマンとしてでなく、ある種のクリエーターとしてものづくりを考えているってことがすごいなと。
というわけで、いい歳こいて建築士の勉強を始めてみようと。はい、そういうことです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?