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建築で生きる

建築家の話を聞いては、仕事を見ては、文章を読んでは、まだまだ自分の知らない世界に思いを馳せる。

ここでいう建築家とは別に有名建築家という意味ではなく、建築を生業にする全ての人であり、土着工務店の一従業員だって立派な建築家である。

さて、こう感じるのも、自分がいい歳こいて建築業界に足を踏み入れたわけで、その前は、建築とは縁もゆかりも無い業界にいたわけで。さらにその時も建築になんて興味はサラサラなく、建築とはどこか遠くの誰かがしている「仕事」でしかなかった。

旅が好きで、日本国内、世界各国行ってきたわけだが、おそらくというか、確実にそこには名建築などはあったわけだけど、正直建築のことなんて大して覚えていない。特にヨーロッパには沢山そういうのあったんだろうな、と思うと若干後悔が募ってくる。サグラダ・ファミリアなどはほんと「おっきなー、人多いな-」ぐらいの印象しかない。残念な人間である。

気にしてみていないんだから。しょうがないといえばしょうがない。

今は、その辺の住宅とか、ちょっとおかしな建物・建造物、近所のお寺、あらゆる建物が気になるし、商業施設の空間、インテリア、あらゆるデザインにすら注意を払うようになった。

ただ考えようによっては、人生を二度楽しんでいるようでもある。今は地方の小さな町に居を構えて、規模としては小さな仕事に従事しているに過ぎないが、これまでとあまりに違いすぎてパラレルワールドのもう一方を垣間見ている感覚すらある。まぁその分ストレスもあったりはするのだけど。

そういう意味ではnoteも最初はただの情報収集のつもりだったが、ここにも建築が溢れており、今日も朝の少しの自由時間でnoteを徘徊するのだ。

悪くない人生である。

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