BIMにもう少し血の通った情報が欲しい
BIMには様々な情報が集まっていて、部材寸法はもちろん、その材料情報も付加して、そこからシミュレーションの情報まで連携できる。これらは当たり前に重要で、有用なのだけど、最近思うのはその間の情報とか、設計士の意図とか、施主と設計士の間の合意点とかも重要なのではということ。
古民家改修へのBIM活用
これは改修の調査とかをしていると思うことだけど、なんでこんなことしてるの?っていう仕上がり(工事施工)に出会うことがままある。結構ある。特に古民家みたいな案件。
多分明確に意図があってしていることもあれば、面倒だからとか、あまり理解してなくてやっていることもあるんだろうけど、それも含めてその情報は欲しいなと思うわけ。
それにそういう情報を残すのであれば、設計・工事する側も設計とか施工する際に、残るからちゃんとしよ!ってなるでしょ!?
今建てる建築は将来の古民家
本当に長期間残す意図があって建てるものは、それなりの意図をきちんと残す必要があると思うわけです。
もちろんそれは意匠とか、様々な部分に残るとは思うんだけど、言葉できちんと残してほしい。
残してほしいっていうか、家みたいな大きな「製品」においてはそれを残すのはある意味義務なんでないかと思ったりもする。もちろん役所に提出する確認申請とかはあるんだけど、それは非常に形式ばってあんまり活用はされていない。
もっと社会の共有物として使えるといいなぁという話。
家ってのは意外と穴だらけなんだと気付く今日この頃
そもそも家を建てるっていうのは素人からすると、すごい難しくて、色々な専門家やプロフェッショナル達が作り上げる総合芸術のように感じるものだけど(自分だけ?)案外そうでもないと気付きましたよ。
これは他の工業製品とかと比べるとすごくわかる。工業製品はなんと品質の高いことか。
これは当たり前と言えば当たり前なんだけどね。だって同じものを大量に生産されることを前提に設計・検証・品質管理されてきた工業製品と、一品物で、しかも作る人も多くの人が関わるってことは、それだけ品質にばらつきがあるってことで。
だからどんなにいい建築とされているものだって細かいミスってのは至る所にあるし、施工においても手戻りがあったり、設計漏れがあったり、まぁ完璧な建物なんてないんじゃないかと思う次第。
まぁそういうところもあって、どんな意図があるかっていう情報を残すって言うのは設計漏れを防ぐ意味でも良いんじゃないかと思うわけです。
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