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一般企業から幼稚園・保育園の就職でハードルになること

企業のマーケティング担当から幼稚園の中の人として勤務して3年が経過しました。

園内の業務の変革、自分なりに進めてこれたと思います。園内部に多様な大人が関わることは必須だと実感しています。

家族との時間も充実しています。仕事での学びが自分の子どもへ還元することができていて、自分の軸にそって、今幸せに前に進めています。

今回は自分なりに幼保の転職時にハードルになったことと、それをどう解決できるのか、ざっくり綴っていきます。

幼保施設転職へのハードル

1.そもそも専門職以外の募集がない

保育士、幼稚園教諭、保育教諭、栄養士、看護士、事務以外での職種の募集が殆どありません。

事務はまだ異業種からの転職がしやすいですが、その分ライバルも多いです。地方の園でも『事務だけはすぐ応募がくる』という状況です。(僕が所属している園でも同期間、同じ予算をかけて専門職の20倍、応募がありました。)

基本的に国の助成で成り立っている以上、天秤にかけると有資格者が有利になります。事務をしながら、欠員がでた場合の保育も任せられるからです。

よほどの事情がない限り、殆どの園で資格がないなら厳しい、で門前払いになってしまうでしょう。
まだまだ経験より資格が優遇されてしまう世界です。

2.給料が安い

ある程度順調にキャリアを積まれてる方にとっては、給与面は大きなハードルになります。職員に多く還元している園でも年収400万円前後といったところです。園長職になれば600万円前後が一般的です。
そしてそれより上のキャリアはほぼありません。
更に、少子化で賞与がなくなっていく園も増えてくるでしょう。

3.外部に開かれてない

多くの園でHP以外の情報がありません。HPにも大したことが載っていません。Instagramなどで運用担当の方や代表の方が発信している園もありますが、ごく一部の園に限られます。
中身をほとんど知らずに応募する時間なんて、忙しい皆さんにはないですよね。。。


ざっくりですが上記のような点から、求職者はマーケティングを体系化できている大手の園に就職するか、家の近くでなんとなく外観がいい所にいって就職することが多いと思っています。

条件面、特に年収で合わない方は幼保施設は諦めて周辺の業界(子育て系に特化したSaaSなど)に流れていくでしょう。

僕は自身のミッション的に子どもたちの一次情報に触れていたかったので、どうしたら保育の現場で給与も下げずに、いい環境で働けるのか、とにかく行動しました。

どうやって切り拓いていくのか

1.とにかく実績の棚卸し

これは一般的な転職の話と共通だと思いますが、自分が何をしてきたのか。まずは超具体的に書き出していきましょう。専用のノート1冊買って記録していくのがおすすめです。👇私の愛用ノート(今BLACKFRIDAYで400円くらい安いです!)

案外自分がやってきた素晴らしい実績を記録しない人が多いのです。
来年から。じゃなくて今すぐやりましょう。実績の棚卸しって簡単じゃないと思います。僕は半年くらいで、給与3ヶ月分の予算をかけてつくりあげました。今後、綴っていきたいと思います!

2.棚卸しした実績がどう生きるのか

書き出した自分の実績が、幼保施設でどう生きるのか考え抜きます。
例えば僕の場合、これまでマーケティング業務に従事していたので、現地周辺にいって近隣をみて看板計画をしてみたり、ホームページの改修案を勝手につくったり、園の職員になったつもりマーケティング活動しました。

とにかく、3現主義で動きます(現場・現物・現実)現場にいって、現物をみて、関わる人の現実に入って考えるということです。

参考までに僕が入職が決まって3ヶ月ですぐに実施したのはこのあたり…

・ホームページのリニューアル
・コロナ禍のオンラインクラス会企画の実施
・Gsuite(現在のGoogle Workspace)の導入
・事務書類の電子化
・制服発注業務の電子化
・伝統的な看板撤去の進言

求人票に書かれていない(経営者も課題解決できていない)潜在的なニーズは死ぬほどあります。
繰り返しになりますが、重要なのは三現主義。
情報が少ないからこそ、とにかく現場で見ることです。

3.経営者をみる

まだまだ頭の硬い人が多い業界です。
経営者次第で給与も仕事の進めやすさも変わります。

簡単に見極めたいときに
目安にできるのが

①若いかどうか
②一般企業経験があるかどうか
③話していて波長があったか、尊敬できるか

②については園は長いんですか?
と聞けば大体分かります。

とにかく大事なのは①かなぁと思います。
③は個人的にかなり大切にしてます。

4.希望年収を伝える

園としては年収は低いって分かってるよね、と思ってます。その中で既存年収を上回るのはとても難しい。それでも、これだけ課題解決できますっていう具体的な提案と生々しい根拠があって、理解のある経営者ならそこは判断できると思います。

今、業界は少子化で財布の紐を締め始めています。その状況でも納得できる提案をつくりましょう。

5.大型の園を選ぶ

単純に大型の園の方が資本があります。
園児数規模で250名前後が1番財務状況がいいと、業界で有名な園の理事長がおっしゃってました。

個人的に思い浮かんだのはそのくらいかしら…
また思い出したら追記か新しい記事を書きたいと思います!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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