大学でVCやベンチャー、PRについて講義してフィードバックをもらった話
母校の宮城大学で授業をするようになって今年で3年目、非常勤講師として夏に1コマ(90分)持たせていただき、今年は今所属しているVCについてと前にいたベンチャー企業でのPRの話や仕事観などについてお話してきました。
事業構想学部の高山先生の販売促進という授業で、大学3年生が対象です。ちょうど就職活動も控えていて、将来のことを考えるタイミングということもあって私自身の歩んできたキャリアや仕事の選び方、人との関わり方などについてもお話しました。
大学で授業というと普通なら基本的なことを教える真面目な座学の印象がありますが、私の授業はすんごいカジュアルですw スライドの作りもかなりラフな感じだし、おしゃべりもだいぶゆるいです笑。どのくらいかというと、昔撮った渡部とのツーショット写真をスライドに入れて笑いを誘おうとするくらいと言えばわかるでしょうか。(わからんかw)。
私がこの授業を承っているのは、自分がしてきたことを話すことで学生さんたちが知識を得るだけではなく、判断軸の選択肢を増やしたり、多様な価値観の中から自分を尊重した道を歩んで行って欲しいと思っているからです。なので、毎度授業後にいただく学生さんの感想やフィードバックが私のお楽しみです。何を話すとどう受け取られるのか、どういう気づきを得たのか、それを知ることがまた私自身のPublic Relations (PR)に活きてきます。仕事の範囲だけではなく、実生活、人生、生きること自体が全てPublic Relations によって成り立っていると考えているので、どんな時も自分PDCAを回し、循環させることを意識しています。
学生さんからいただいたフィードバックによって感じたことや質問の回答、追加で言いたいことなどを書いておこうと思います。みなさん本当に貴重なフィードバックをありがとう!!
VC(ベンチャーキャピタル)の話
そもそもVCって何なの?どういう成り立ちなの?ベンチャー企業との関係性は?VCが社会でどういう役割をになっているの?投資をする時にどんなところを見ているの?というような話をしました。それを受けての学生さんからの感想です。
前々から金融業界に興味があり、ベンチャーキャピタルについても関心がありましたが、VCについてはネットで調べてもあまり理解することができませんでした。今回はVCで実際に働いている田さんに話を聞くことができ、どのような思考プロセスで投資先を選定しているのかについてなどをわかりやすく教えて頂き、金融業に関する理解を深めることができました。
ベンチャーキャピタルについて興味を持った。自らの起業も楽しそうだが、ベンチャーキャピタルで多くの起業に携わりさまざまな事例を知ることができるのがより楽しそうだと思う。経営や開発の知識は自身がないが経験してみたい業界だと思った。
VCというものをはじめて耳にしたが、ベンチャー企業にとって必要な部分だと理解した。
投資や金融業界について、難しそうという固いイメージを持っていたが、わかりやすい説明で興味が湧いた。
VC系の話はなじみがなかったので、学ぶことも多く新鮮で、投資される企業を見極めるポイント、今現在ゼミで事業計画を考えているので、その視点も取り入れなければなと感じました。今後の将来を見通す目は投資する側される側、これから就職を控える私たちにとって欠かせないものなので、高山先生の下で磨いていきたいと思います。ありがとうございました。
ベンチャー企業に投資する会社について、初めて詳しく知れたので自分の選択肢の一つにも繋がったと思う。
そもそもVCのことを知っている人なんて世の中にほんと一握りしかいないと思うので、それを学生さんに伝えられる機会を持ててよかった!と思いました。投資する時に見ているポイントは逆に言うと投資してもらうには、人に評価をしてもらうには何をしたらいいのか?を考えるヒントになると思うので、就活などこれからの生活にぜひ活かしてもらいたいです!
PRの話
PRがパブリックリレーション、企業と消費者をつなぐものということを初めて知った。PRと聞くと宣伝活動やSNS発信を思い浮かべるがPRの中にも戦略はもちろんあってこれから必要になっていくスキルの一つ(特にSNS)だと感じたので盗んでいきたい。
全体的にとにかく広報の楽しさが伝わってきたし、自分の中での広告とPRの捉え方が変わりました。技術面ばっかり気にしがちだったので、人柄がやっぱり大事だと、説得力のあるお話を聞けて、勉強になりました。自分を発信することも大事だなと感じました。ちょっとした余談もおもしろかったです。ブログ読みたいので探します。
高山先生と田先生のお話を聞いていると、横のつながり(人脈)がすごいなぁと漠然と感じました。仕事が生まれるのは、やはり人と人の間であるので、色々な業界の人と話しをして共通点だったり、業界特有の事柄だったりを見つけたいと思います。
広告とPRの違いが明確になり、今まで使い分けができていなかったと気づきました。Instagramなどでも芸能人のレビューより一般の人のレビューの方が信頼していたと、自分の経験に絡めて理解することができました。
PRと言うと企業とステークホルダーと言う関係性での捉え方が多いですが、一言で言うと「人と人のつながり作り活動」なんですよね。PR力は日常の様々なところから学び、活用していくことができるので、ぜひ日頃からPRがうまい人や企業に目を向けることを意識してみてください!
転職を何度もしている私のキャリアの話を受けての感想
転職ということが自分にとってしにくいものだという認識があったけど、今回のお話を聞いて、自分のキャリアの中でさまざまな業種に就いて、スキルアップしていくことも道の一つなんだと改めてわかった。
転職してどんどんキャリアアップしていくのはすごいことだと思いました。
はじめに就職したところだけでなくやりたいことに挑戦していくのが大事だと思いました。
成功していたり、楽しそうに仕事をしている人というのは仕事についてよく考えており、転職も普通のことなのだと気づかされました。昔とは違って、入社した企業に一生勤め上げるような時代ではなくなってきているものの、やはり就職活動にあたって、慎重になりすぎている部分があるかもしれないと感じました。異なる業種や業界への転職だとしても、それまでの仕事での経験がすべて無駄になるわけでもないということを念頭に置きながら、就職活動に取り組んでいきます。
率直に、仕事で大いに活躍していてキャリアウーマンの様な女性が宮城大学の卒業生という事が嬉しかった。
人と話す事が好きだから、店舗でお客さんを待っているよりも自ら営業していくほうが合っていると気づき、営業になるのはすごい行動力だと感じた。また、転職をする中で初めの会社が一番大手で、その後会社の規模としては小さくなっていて最後には独立されていたがとても格好いいキャリアだと感じた。会社の規模だけが大切ではない。
自分の全てのキャリアが常に大成功!と言うわけではなく、それぞれいた会社や組織でたくさん失敗して、迷惑もかけて、時には「会社辞めろ」なんてことも言われながらも、それでも大事にしていたのは「私は何がしたいんだっけ?」という問いに素直に在ることでした。だから世の中が、とか普通は、とか常識では、みたいな感覚の中では仕事を選んでは来なかったんですね。常にやりがいがあること、胸張って良いと思えるサービスに関わっていること、尊敬できる仲間がいること、そんなことを大事にして仕事を選んできました。大事にしたいことがあれば、苦しくても辛くても、時には泣いたりしても、数年経ったら全部むちゃくちゃ良い思い出になります。
なので、最近は辛いこととかあると「しめしめ、これは数年後にむちゃくちゃ良いエピソードとして使えるな…w」なんてことを考え始めたりします。笑
多様性の話
保守的でも良いという言葉が、励みになりました。自分の強みを磨き上げたいと思います。
田ちゃんのパワフルな性格と何にでも意欲的に取り組む姿勢が自分にはないので、いいなと思いました。私は保守的な性格ですが、そういった人材もベンチャーには必要とおっしゃっていて、就活を始めるにあたり沢山の悩みもありましたが、自分みたいな内向的な人も価値があると言ってくれているようで嬉しかったです。
そう。私は活発性や社交性が強いのでアクティブにグングンいきますが、世の中にはいろんな人がいるので、保守的だったり、内向的だったり、そういう人がいて当たり前なんです。だし、そういう人だからこそできることがたくさんあります。世の中全部が私みたいな人だったら、経済は回らないでしょうwエクセルできないしさ…w なので、みんながそれぞれ得意なことをやればいいんです。ベンチャーだろうが大企業だろうが、それは変わりません。大丈夫!あなたの能力を必要とする場所はどこにでもあります!
就活のこと
今回の講義ではたくさん刺激をもらえました!今は就活のことを考えなければならない時期で嫌になってる自分がいましたが、田さんが明るく仕事の話をしてくださってもう少し前向きに就活について考えてみようと思えました。
就活って初めてのことだらけで、大変だなぁと思うことがたくさんあると思いますが、就活することや働くことで得られるポジティブポイントを考えてみてください!私は学生時代、働いて稼げば自由にお金が使えていろいろなものを手にできるということにとてもワクワクしていました。単に物欲を満たしたいというよりは、新しい経験がこれまでよりたくさんできるというところに魅力を感じていたように思います。今でもそれは変わりません。ぜひ周りの大人など、たくさんの人に働いてよかったことは?という質問をしてみてください。いろんな意見が出てくると思います☺️
行動することが自分を育てる
何事も楽しんでいる方だなという印象を受けました。でもそれは辛いことが無い訳じゃなくて、辛いことも全て自分のものにして、自分の成長の機会にされてきたからだと感じました。私は生まれながらのポジティブではありませんが、そのような考え方・姿勢は常に意識していきたいです。
まずは、やってみたいと思った事を些細な事でもやってみようと思います。
そう。上でも書いたのですが、辛いことは死ぬほどあったんですけど、それを乗り越えたり、乗り越えられなくて逃げたりしても、結局は経験として自分の中に残るし、その時は逃げたことも後になってできるようになったりすることもあるので、まずは結果を恐れずに、些細な事でもなんでもやってみてください!行動をすることがいちばん自分を育てます。
褒めることってすばらしいコミュニケーション
田さんが可愛すぎました。あのデザイン生らしいの雰囲気といい明るい性格、最高でした。
うれしい。最高!こういうの待ってたww 冗談ではなく、こうやって相手を褒めるってものすごく大事なコミュニケーションだと思っています。自分のことを褒めてくれる人のことってそんなに嫌いにならないですよね?むしろ自分の仲間というか応援者というか身内というか、そのくらい距離が縮まります。相手との関係性を考えて褒めるのを躊躇する…なんてことがあると思いますが、自分がいいと思ったことはすぐその場で「素敵です!」「オシャレ!」「かっこいいですね」「かわいい〜」と言って褒めましょう!場が明るく、相手の表情もゆるんでそのあとの会話も弾む?はず!w おためしあれ〜! J.y.Parkから褒め方を学ぶってのもいいですねw→参照
てか、20歳も年が下の子たちにかわいいと褒めてもらえたこと、ほんとーにうれしかったなぁ。これからも歳を気にせず、自分がいいと思うスタイルでやっていこう!って思っちゃったw
ーーーーーーーーーー
今回の授業、受講者が100人ほどいたので、100通りのフィードバックをいただきました!本当にありがとうございます。私にもたくさんの気づきがありました。
このお仕事のギャラは●●●●円なのですが笑、大学での授業はもうその金額では測れないくらいの価値があると思う仕事です。お金を得ることももちろん大事なことですが、目先のお金に釣られての仕事は私はあまり面白いとは感じません。
それよりは、自分が満たされる要素がたっぷり詰まった仕事ができることが幸せだと思います。
学生のみなさん、まだまだ学生時代を楽しみつつ、未来に待っている楽しい仕事のこともたくさん行動して、考えて行ってくださいね。何かあればお力になります!
ありがとうございました〜!
と、、、ここで終わりだと思ったら、翌々週のコマもしゃべって欲しいということで、次はファンマーケティングについてお話することに!というわけで、続編をまた書きますw
ウケなかった渡部との写真…w チーン…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?