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【ショートショート】幽霊の浄化は待つこと。
私は僧侶をしている。
今日の仕事は幽霊の浄化。
実は初めての仕事だ。
さ、幽霊がいると言われる屋敷についた。
応接間に幽霊は鎮座している。
「俺は出て行かないぞ」
幽霊の第一声である。
私は説得を試みる。
「もうあなたは死んでいる成仏されてはどうだろう」
幽霊は納得しない
「この屋敷は私のものだ」
確かにその通りなのだがだいぶ老朽化が進んでいる。
「わかります。しかしだいぶ老朽化が進んでいますよ」
幽霊は答える
「この屋敷は私のものだ」
なるほど、強い念が残っているため
同じ回答しかしない。
私は屋敷を占った。
屋敷が崩れるまで後3日とでた。
私は屋敷を一旦出て近くでキャンプをした。
その間毎日、幽霊会話した。
実際は強い念がくりかえる単語を確認しに行った。
「この屋敷は私のものだ」
3日目の夜中私がキャンプ地にいると屋敷が倒壊した。
倒壊した屋敷に戻ると、強い念は天に向かい消え去った。
倒壊した屋敷は今の持ち主に戻された。
私の初仕事は終わった。
まてば良いこともある。
時が浄化してくれることもある。
良い勉強になった。
私は報酬を受け取り町に戻った。
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