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自分のスキルは無用とパーティー追放されたけど、隠してるお祓いスキルの魔力は無制限です。身軽になったので自由気ままに生きたいと思います。#2

主人公:エレナ(女子)お祓いスキルは無限大、普段能力を隠している。
           結果パーティーを追い出され自由の身。
                                        ギルドからの依頼で悪魔祓いに来ている。

・悪霊退散!

「払い清めよ」

わたしは取り憑かれた女性に言葉を投げかけた。
本当は声を使わなくても考えただけでできるのだが演出である。

「忌々しい小娘ね、そんなものが利くわけないでしょが!」

今回の依頼対象の女性から罵倒が返っていた。

「きょえー、あっちょんぷりけー!!」

激しい衝撃波がわたしを襲ったので思わず叫んでしまった。

「ふざけんじゃないわよ!」

衝撃吸収スキル素材のマントが役に立った。素早く魔封じの札で術式を展開するそして憑依された女性に叩きつける。私より胸があってムカついたからでは決してない。

「ぐきゃー、こんな小娘に私がやられるなんて」

本来なら憑依本だけではなく体ごと吹き飛ばしたいところだが、依頼主からは大事な婚約者なので付き物だけ落として欲しいと言われた。あーやってやったわよ。依頼主に応える素晴らしいわたくしエレナ様がね。

「誰がまな板だって!清めの塩塊!」

わたしは取り憑かれた娘のその胸にある駄肉を制裁を!ではなく念の為にお祓いスキルの岩塩を召喚し叩きつけてみた。。

「危ないわね。当たったらつぶれるでしょ!それに、まな板なんて言っていない!」

取り憑かれた女性からの反論があったので、魔封札を多数張り付けてやった。

婚約者がわたしにすがりついてもう辞めてくださいと懇願してきた。おいおい、おかしいだろうあんたの依頼で世界最強のお祓い屋である親しみのある言葉でエクソシストマスターのエレナ様が仕事受けてやってんだ。

「落ち着いて、あなたの彼女はもう少しで浄化が終わるから辛いかもしれないけど耐えてこれは2人の愛の絆を試されているのよ。」

男は何と馬鹿なのだろう、わかりました、アンナもう少しだけ耐えてくれとか言ってる。

「あんたが浮気するからでしょう!!」

驚いた、あまりいい男だとは思わないけどアンナが悪魔付きになったのはこの男に裏切られたからなのね。

「アンナすまなかった、愛しているのお前だけだ」

きゃー、この男最低だなぁ、マリアの動きも鈍ったことだしこの辺にして魔封じからの完全浄化をした方がいいわね。

「完全浄化」

浄化完了した。めんどくさいが浄化も演出が大事だから大体3回に分けてやることにしてる。

アンナが正気に戻るまでが契約なので気絶している彼女を浮気男に担がせて部屋に戻ると、村長が涙目で待っていた。

「エレナ様どうか助けて下さい。」

世の中お金とは言わないけど必要なものは出してもらわないと困る。

「追加の仕事ですか私はいいのですが困りました。」

わたしはわざと困ったふりをすることにしている、そうした方が情報を引き出しやすい。察してくれーと思いながら村長をちら見する。ギルドとの付き合いもあるので勝手に仕事を受けるわけにもいかない。

「ギルドには追加報酬の券は話させていただきました、金額はアンナの浄化代の3倍お出しします」

流石に気がついたようだった。根回しが早いな。

「勝手だとは思いましたがギルドには連絡をつけました。」

なるほどね、それなりの経験があるようだこの村長曲者だな。

「場所は教会です、全力でお願いします、建物は破壊しても構いませんから」

建物ごと吹き飛ばす完全浄化はあるけどどうも腑に落ちないな。ギルドの受付嬢に魔法通信したら仕事を受けていただけるなら3倍出すこと仕事の内容は問題ない。と言ってきた。

「ギルドに連絡して内容に間違いがないことはわかりました、その前に」

村長に向けて完全浄化を放った。あまりにも魔物臭くて消臭剤代わりに使ったのだ。

「ぎゃー、なっ何をするんですが?」

村長は驚いていた。取り憑かれていた自覚はなしか、黒い影が霧散していったな、広範囲で消化してもいいんだけど元を立たないとだめだ。業務スマイルで答えるとしよう。

「悪いものが見えたのでサービスで浄化しておきました。」

村長はキョトンとしてありがとうございます。と挨拶を返してきた。礼儀正しい人だ、ラスボスの魔族だと思って本気でこの世から削除したつもりだったが人間だったようだ。

「それでは教会に向かいますね」

私は村長に笑顔で答えた世の中の8割は営業スマイルでできている。それは世の中の摂理だ、ポーションを飲み、食事を取って教会に向かった。


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