【小説】あるある派遣社員①面談
「序章」派遣会社との面談
自分はまともな社畜です。
それって本当ですか⁈
登場人物
主人公:山野五郎、派遣社員、35才、普通の社会人
現場に入り顧客の望むものを生産するのが仕事
(倫理的なスタッフとして案件担当に合うこと。)
営業担当:山下新一、メンタルケア担当
研修の案内や倫理的なスタッフを案件担当に引き渡すのが仕事。
今の仕事も業務が完了することになった。新しい派遣会社の面談室で営業担当を待っているところである。この時間がいつも何となくスマホをいじる時間になっている。
登録などの事務処理を手伝ってくれた女性がお茶を運んできて状況を説明してくれた。
事務の女性
「申し訳ありません。担当営業の山下がもう暫くでお伺いしますのでお待ちください。お茶をどうぞ」
山野
「ありがとうございます。」
事務の人なのに所作が美しい、
は、見とれていては変態だと思われてしまう。
事務の女性
「フッ」
山野
今、思いっきり上から目線で見抜いたよね。
見抜かれたよね。
そして、15分後に営業担当は現れた。
奇抜すぎる青いスーツ。そして冷淡な顔立ちに動きにメリハリがあり、目的のためなら手段を選ばない雰囲気がある。
営業担当:山下新一
「はじめまして、大変お待たせして申し訳ありません。」
山野
「こちらこそ、お忙しい中お時間を作って頂いてありがとうございます。」
山下
「仕事ですので気にしないでください、早速ですがお仕事の適正について本題に入っても良いですか?」
山野
「はい。」
思ったより話が早い。
山下
「ありがとうございます。職務経歴書確認させていただいました。いくつかご紹介できそうな案件があります。少しお話しさせてください。」
山野
「わかりました。」
話をしていく中で自分の人となりも仕事の経験も、ある程度掴めたとのことで案件は管理関係になると教えてもらえた。
山下
「…仕事の概要は適正や経験を踏まえて管理関係になります。」
山野
「具体的な案件については山下さんからになるんですか?」
山下
「私の仕事は基本的に採用者の適正とお客様の元でお仕事ができるかを確認することです。」
山野
「複雑なんですね。」
山下
「私もはじめはそう思いました。これから案件担当の川上とお会いしてもらいます。案件の話が終わったら研修を受けてください。」
山野
「はぁ」
困ったことがあったら助けてもらいたいだけなんだけど。
山下
「弊社の特徴は行き届いた研修システムにありますので、何か困ったことがあれば相談してください。」
山野
「研修2回言いましたね。山下さんがご指導されるんですか?」
山下
「基本的に私は人事担当なので指導は致しません。研修部門で対応しています。山野さんがご指名されるなら完璧に身につくまで御一緒させて頂きます。」
山下さん謎の笑みを浮かべてこっち見てるなぁ
山野
「機会があればお声がけさせて頂きます。」
山下
「わかりました。では、私は失礼させて頂きます。川上を呼びますのでお待ちください。」
今日は長くなりそうだな。
次回に続く・・・
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