小説ネタ:餌づけの快感
恋愛中や結婚後の女子の趣味は何かと言われると、「餌づけ」と呼ばれる食事を与え自分の意のままに操る料理スキルと言われるものだ。
この料理スキルには段階が存在する。
初期段階、料理とは何かを学ぶ。
中期段階、相手に合わせる料理は何かを知る。
最終段階、相手に合わせた料理を提供する。
料理は芸術と言われるらしいが、
最強段階が存在する。
最強段階、相手の胃袋を握り確実にコントロール下に置く。
これが、一般人の料理人ではない料理スキルの段階となる。
初級段階はほぼ趣味である。
自分が美味しければ良い。
大体はここで脱落すると聞く。
基本的に料理は楽しみやすいので、いったん脱落しても復活する人は多い。
ほとんどがそれほど料理が下手ではない。
レシピ通りに作れば美味しいのは普通である。
それが、基本である。
それを曲げるので美味しくなくなる。
極端な例が塩と砂糖を間違えるとかである。
基本ができるようになったら、中期段階の相手の味を知ることである。
相手の舌を変えるのは関わりの長さもそうだが生きてきた環境上なかなか難しい、その為のリサーチである。
相手のお弁当は何を食べているのか?
色々な方面からのアプローチは可能だと思われる。
チャンスは最大に意外とチャンスは転がっているので、
それをモノにして欲しい。
相手の舌がわかったらその再現を行う。
このことを忘れてはならない、忘れないとは思うが念のためである。
食べさせたい相手の舌に近い人を探しても良いとは思う。
感想は事前に確認した方が良い。
最終段階は、いよいよ食べてもらうことである。
食してもらわないと何も始まらない。
取り敢えず、王道らしいが、
個人的やグループのアプローチなどをうまく利用して相手に食べさせる。
周りから攻めても良いし、
相手に食べさせた後におまけで周りを食べさせても良いだろう。
そこは、人を見て対応して欲しい。
この段階で最低限の相手の胃袋は掴んだことになる。
なんだかんだで、あなたは相手のことを把握したとしよう、
最終段階が最低限と言うことはあまり驚かれていないかも知れない。
この、最強段階は相手をコントロールすることが可能であり、
その餌付けが楽しくたまらなくなる。
料理スキルになる。
食べさせる前には必ず、
お礼を言わせる。
言わなければ、なんと言うか聞く。
大概「ありがとう」と言う。
そしたら、料理を提供する。
これは水だろうが醤油だろうが相手に渡したらお礼を言わせる。
ありがとうを聞いたら、どういたしましてと言う。
これは、その2人に秩序を与える。
浮気防止スキルとしても役立つ。
今日は何時に帰ってくるなど、
相手の動きにはある程度注意は払ったほうが良い。
もちろん、その約束がダメになったとしても怒っては行けない。
最強段階の餌づけスキルはの道は険しいが遠くはない。
さて、それを続けているうちに終わりが見えてくる。
気がつくと人生の終わりまでそのスキルを
使い続けることになるかもしれない。
どちらにせよ、
料理スキルを楽しんだ者だけだが人生を謳歌できるのかもしれない。
良い国に生まれたものだ。
人生を楽しめればと思う。
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