「超々短編小説」調和のない世界。

ここはとある欲望渦巻く社会です。
野心家の方々であればとても楽しむことのできる環境です。
普通の人は少々生きにくいです。大変です。おかしくなるかもしれません。
その世界の成果物はオンリーワンであり他者を寄せ付けない能力です。

分かりますか成果物は感情なんです。そしてそれに付随する数字です。
数字を追うために感情を動かします。人を責めます。
そうするとすべてがうまく行くと思っているのです。
勿論、協力することが何においてもよいとは限りません。
できうる範囲でやることを決めることは必要なのですがそれを決めることすらしません。そして、あいつが悪いとか、人を陥れたり、余計な福生産物を生み出します。あらゆるパワハラやチクリを行います。
余計なものなので本来手にすることができる分の数字が手に入りません。

ゲームを楽しんでいるだけとなります。

沢山の無駄な労力の上にその社会は完成されています。
徐々に本性を現しながら、
たくさんの感情を失いながら人々は人生を生きているようです。