自分のスキルは無用とパーティー追放されたけど、隠してるお祓いスキルの魔力は無制限です。身軽になったので自由気ままに生きたいと思います。#11
主人公:エレナ(女子)お祓いスキルは無限、迷宮探索中
自動人形:アリア宿屋と都市を管理している。エレナに情報を与える。
都市探索#11
邪鬼はちゃんと存在している。
てっきり呪術と魔法は同じ物だと思っていた。
他のみんなの反応は感じられない。
別の空間に飛ばされたか術が破られたかどちらかだろう。
「探査」呪術式神、キツネ
術は使える。
「探査」波紋の様に広がる。
範囲は半径1.5kmと短いが魔法も使える。
呪術と魔法は両方とも使える。
そもそも、念を込めて発動する方法は同じだと思うのだけど、術式や魔法方程式の展開する領域が違うのだろうか、魔法や術はほとんどの場合は家系(血統)に依存している。
考えるのは一旦やめよう。今は目の前のことを片付けることに集中する。
こういう時に大切なのは目の前のことをありのままに見ることだ。
敷地はかなり広い倒れているビルは本物だった、汚れやコケを触ってみたところ本物ので敷地はかなり広くできている。
探査の結果、王都が3つは入る広さぐらいの規模だとわかった。
敷地内の中央にある天井まで伸びている塔は式神では入る事が出来なかったので、行ってみないとわからない。
さっき倒したゴーレムがいるとなると部分的にこの都市は動いていると考えた方が良いだろう。
さて塔に向かうか、思いっきり吹き飛ばされたさっきのより重い。
「ぐ、またか、、、」
防護呪術が動いた攻撃系の光の魔法か熱量が多いとっさに建物に隠れる。
探査の呪術も魔法何にも引っ掛からなかった。
音もしないなぁ隠密かそれともその場を動かないか。
「そもそも問答無用で攻撃ってどうゆう考えなのよ」
変な音が聞こえてくる、これは何かが擦れる音とそのほかにも、言葉のようなものなのか。
「〇〇✖️✳︎✳︎…言語変換終了、警告こちらの質問に答えない場合再度攻撃を行います」
おいおい、さっきのライトニングアローは何だったんだ。
ここは、平和的に解決しようまずは攻撃の意図はないことを伝える。
「私は攻撃しない」
これで話は完了するのだろう。
「警告を無視と判断します、再び攻撃体制に入ります」
おい、おい、おい、何言ってんだ。
「私は攻撃の意思はないと言っているんだけど」
天の声が久しぶりに聞こえた。
「ガーディアンシステムが起動しています」
天の声さん、何を言っているのか分からない。
「この街を守る仕組みが動いています」
それはゴーレムなの?
「この遺跡でガーディアンはゴーレムになります。」
困った、流石にあんな攻撃何度も受けていたら持たないな、天の声さん何とかならないかなぁ
「敵対勢力をライトニングゴーレムと呼称します、残念ながら会話を理解できているとは思えません」
えーと、つまりどういうことかなぁ
「あのライトニングゴーレムは壊れています」
あー、最悪だ敵のスペックがわからないまま戦闘になったダメダメなやつだ。
「先程、探査の結果を解析して弱点を予測しました、目視できていないので形状のイメージをお渡しします」
おお、何じゃこりゃあ壁が透けて見える。
「ライトニングゴーレム破壊までのお手伝いを開始します」
おや、称号に導く者を示す者と出てきた。
天の声さんよろしくお願いします。
「今すぐ真っ直ぐに良いというまで走り抜けて下さい」
素早く私は指示に従う。立ち去った後は地獄の業火に焼かれている。
凄まじい熱量だ、魔力の発動が放たれる瞬間まで感知できない。
「右に曲がって下さい、次の角で休憩します」
指示に従い右に曲がり、角で休憩した。
「ライトニングアローの起動を確認しました、立ち上がり左に真っ直ぐに走ってください」
私は指示に従い行動する、これだけの攻撃を受けたら別のパーティは全滅しているかもな。
「後20秒で接敵します、呪術圧壊式を放って下さい」
私を抱えて走っていた邪鬼を踏み台にして、呪術圧壊式を放つ、いたライトニングゴーレムだ。
足はない、車輪で動くようだ。
普段聞くことのないへし折れる音を立てながら崩れていくゴーレムが魔力を集めるも自壊した。
こんな調子でライトニングゴーレムや投石器ゴーレムなどを淡々と倒していった。
2日目の夕方のように見える天井を眺めていると、何かの仕組みでそう見えるだけと天の声さんから教えてもらったのだが話している内容が私には理解できなかった。
「外の風景を時間的に取り入れてそれを天井に投影しています」
天の声さん、ごめんよくわからないや。
「自動人形の気配がします注意してください」
少し拗ねてしまったかな、わからないものはわからないからしょうがない、自動人形については戦闘用の場合もあるからね注意はしておこう。
大きな通りと横切って公園を通り抜けると、さっきとは打って変わってきれいな街並みが現れた。
「お困りですか」
私はとっさに大きくその場からジャンプし離れた。
気配を完全に消して声を掛けられた。
ちょっと天の声さんどうゆうこと。
「とりあえず、邪鬼を下げることを推奨します」
あーもう、自動人形に「お困りですか」と言われて邪鬼が困ってるよ、私は邪鬼に指示出しをした。
「邪鬼私のそばにいて私を守れ」
自動人形と対峙している状態だった邪鬼を私のそばに引き戻した。
自動人形にしては人に近い姿をしている、天の声さんなんかわかる。
「あの自動人形は私に近い存在に感じますが、生命体っとしての知性を感じ取れません、純粋に人間を助けるために作られたものかもしれません」
そうなんだ、試しに何ができるか聞いてみよう。
「あなたはどうやって私を助けてくれるの」
自動人形が近づいてきた、よく見ると本当に人間みたいだ。
「はい、あなたは外の世界からこの街にいらしたように見えます、お召し物が私たちの知っている人間たちのそれは異なりますのでそう判断します」
なるほど、経験を蓄積できる自動人形なんて聞いたことがない、天の声さんに近いとゆうのはこのあたりなのかしら。
「はい、私ほどではなくとも情報の蓄積と比較ができると推察されます、会話の内容から複数の自動人形が存在することも予測されます」
あくまで、天の声さんが上位なのですね、自動人形に質問を続けるとしよう。
「私は食事がしたいのだけど、お金は持っていない、けどできるかしら」
自動人形は流暢に答えてきた。
「食事の前にお風呂はいかがでしょうか、お金の代わりにもしお持ちであれば魔石を提供ください」
魔石ならもっているので一つ渡した。
「ありがとうございます、都市の生産機能を動かすことができますのでお食事の準備ができます」
自動人形の話を聞くと食事以外の都市機能は動かす事ができているのだが、食料を作るためには魔石が必要とのことだった。
「宿屋の一室をご用意しました、大きな露店風呂が完備されていますのでお楽しみください」
宿屋と呼ぶには大きな建物に案内された、その建物のには別の自動人形が5体ほど作業をしているそうだ。
案内は最初に出会った自動人形のアリアが担当してくれるそうだ、好きなだけこの街にいてよいそうだ、魔石がないと食事ができないので注意してほしいとも言われた。
宿屋の大浴場は最高だった、マッサージ専門の自動人形がいて私の疲れをほぐしてくれた。
「最高ですね、気絶しそうです」
マッサージをしてくれた自動人形はにこやかに答えた。
「ゆっくりお休みください、施術が終わりましたたお声がけさせていただだきます。」
そして、わたしはゆっくり寝てしまった。
「あの塔に向かってください、そこにあなたがの求めている答えがあります。」
初めて聞く声だな、うつらうつらとしながらその繰り返される声を聴いた。
「・・・様、エレ・様、エレナ様」
はっと私は目を醒ました。
「エレナ様」、お目覚めになりましたね、ちょうど施術が終わりましたのでお声がけをさせて頂いておりました。」
私は反射的にありがとうと答えた。
垢スリの後のマッサージは最高に気持ちい。
私は全身くまなく磨きをかけられお風呂を後にした。
「お風呂上りにこちらのこちらのお召し物をご用意いたしました」
いま着ている服は洗濯してくれるそうだ、魔法がつかえたら洗濯も楽なんだけどちょっと念じればきれいになるのにね、ここは言葉に甘えることにした。
この肌着の肌さわりは最高だ、蚕の糸で作った生地との話だった。
ここで、できるだけこの遺跡の情報を手にすることにした。
食事のあとアリアにこの街のできたいきさつを聞くことができた。
「昔、ここに住んでいた人間たちはある時を境にみんな外に出ていきました」
話が突然すぎるので少し詳しく聞いてみた。
「アリア話が突然すぎてついていけないのだけどできれば初めの方から教えてくれないかな」
そうするとアリアは記録キューブと呼ばれるものを取り出して、簡単にこの街の歴史に触れた。
地上はある時に別の世界との戦いで人類が住める環境ではなくなってしまった、その時に地下で生活できるように作られたのがこの地下都市、私たちからすれば遺跡である。
この地下都市で人類は地上の環境が回復するまで待つことになった、環境が回復したので人々はこの地下都市から去っていった。
どうも胡散臭いな。困った考えてしょうがないな。
アリアたちは人類を助けるために作られた自動人形とのことだった。
アリアに危険とは思ったが地上の状況はわかっているのかと尋ねたところ意外な答えが返ってきた。
「地上を見るための監視衛星、エレナさんの使う式神の目のようなものが、壊れているためこの地下都市があるお城があるところまでしかわかりません」
ずいぶん広い範囲が見えているんだね。
「アリアにはどのように見えているの」
アリアは少し考えているように見えたが、彼らは演算すると言っていた。
「今の世界はだいぶ衰退しています、このままだと数世紀で滅ぶでしょう」
おいおい、滅ぶってどうゆうことやねん。
「アリア穏やかな話ではないわよ、滅ぶなんて聞いたら気分が悪いわ」
アリアはまた演算しているようだ。
「エレナさん大変失礼しました、気を悪くしないでください」
アリアは単純に演算した結果だと言っていた。
「エレナさん事らは600年ほど寝かせましたワインになります」
え、それってビンテージものじゃない。
私はあることに気が付いた今の世界は300年ほどの歴史しかない。
「アリア答えてもらえるいま私たちの世界は誕生してどのくらいなの」
「エレナさん350年ほどです、ちょうぞその時期に地下都市は放棄され管理は自動人形に課せられました」
難しい話だな、よく話を聞くと細かいことは管理等に行けば分かるそうだ。
食事を必要とする人類がいなくなったため、食料の生産は行われなくなったが、過去に作られたブドウでワインを作り電気と言われるもので冷蔵庫をワインの保管を行っているそうだ。
「アリアせっかくなので頂くわ」
アリアはグラスを用意し素早くワインの栓を抜き試しの一杯を私の前に用意した。
私はワインを一口飲んでみた。
「おいしい」
このワイン美味しい初めで飲んだ。
「喜んでいただいて幸いです」
確認をしなければならないことがあった。
「アリア教えてほしいのだけれど、他にも人間たちが来ていないかしら」
アリアは小さなキューブを手にして説明を始めた。
「エレナさんあなたの探している方はこの方々ですか」
球体の中に私のパーティーメンバーたちが映っていた。
「皆さん当宿屋にご滞在です」
「アリアみんなにはいつ会えるのかしら」
「本日はもう遅いので明日の朝食にはお会いできます」
アリアは急ぎますかと聞いてきたので明日でいいと伝えて私は部屋に案内され休むことにした。
よろしければサポートお願いします。クリエイター活動費に使わせていただきます。