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2021年5月24日週 まだ橋本治、堀内勉『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』、Prime Reading

5月24日から5月30日までの読書に関する日記・備忘録・そのほか。

橋本治『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』(集英社新書)読了。

経済のことをここまで噛み砕いて書くために、どれだけ勉強して考えたことか。噛み砕きすぎて逆に分かりにくくなってしまうのは橋本治の常なれど。抽象度をあげて根本の定義や考え方を再構築し、表層に浮かび上がって今般の現象と未来を再構築した考え方で見ていくのが橋本治の手法なのだが、とにかく手っ取り早く結論や答えを知りたい向きにはイライラこの上ないだろう。それになぜか偉そうに語っているように見える口調も嫌う人が多そう。儂は割と橋本と近い思考過程を取るし、若干偉そうな物言いをするタイプなのでそれほど気にならず「嫌いな人」の気持ちがわからなかった。今回読んでその理由が分かったような気がした。

それはそれとして、一度橋本治について蹴りをつけておかないと、この先ずっと言及し続けそうな気がする。近いうちに<橋本治集英社新書ビジネス書3部作>をベースにどこかでまとめておきたい。

そんなことを考えて『上司は思いつきでものを言う』を再読しはじめた。

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堀内勉『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』をKindleで。「はじめに」から「序章」。これだけで超絶良い本であることがわかる。

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今までAmazonのPrime Readingを使ってこなかったのは、一冊の値段が下がることによって、その本を読む態度も緊張感を欠いて安っぽくなってしまう気がしていたからだった。それに、積読が消化されず増えていく状況に廉価で読める本が増えるとストレスを感じるに違いないとも考えたからだった。
しかし考えを改めて「物量をこなすことで見えるものがあるのでは?」と思い至り、積極的にPrime  Readingを活用することにする。例によって電子書籍の対象は儂にとって<どうでも良いもの>となる。

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社内報に向けに『クララとお日さま』のレビュー原稿をほんの少し手直しして、送付。先月4月は出せなかったが、今月は出せて良かった。

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